せっかくがんばって作ったお弁当。写真を撮るならできるだけきれいに写して記録しておきたいたいですよね。そこでカメラの性能や撮影の腕前にかかわらず、おいしそうに写せる方法をご紹介!そのコツとは……!? お弁当作り歴20年の主婦ライターが、アイデアの数々をお伝えします♪
大事なのは「盛りつけ」と「撮影角度」
お弁当がせっかくおいしそうに仕上がったのに、写真に撮るとなんだかあまりおいしそうに見えない……ということはありませんか?そんときに意識したいのが、「撮影角度と盛りつけ」の関係性。
お弁当を作るときに、どんな角度で写真を撮るのかをある程度決めておいて、それに合った盛りつけをすることがポイントなんです。その点を意識すれば、高性能のカメラじゃなくても、また撮影の腕前に自信がなくても、おいしそうなお弁当写真を撮ることができますよ。
この記事では、お弁当作り歴20年の筆者が実際のテクニックをご紹介します。
撮影角度1.「斜め上から撮る」
おかずが立体的に見えて、タレのツヤまで表現しやすいのが「斜め上から撮る」方法。より効果的に写すために、お弁当の盛りつけを工夫してみましょう。
ここでは「おかずをごはんのどこに盛りつけるか」に焦点を当て、3つのパターンをご紹介。斜め上から撮ったときに、きれいに写る盛りつけ方法とは?
盛りつけアイデア1「ごはんにおかずを立てかける」
ごはんやおかずのひとつひとつがよく見えて、コツさえつかめば案外簡単にきれいに盛りつけられるのが「ごはんにおかずを立てかける」方法。この写真のお弁当を一から実際に盛りつけながら、押さえておきたいポイントをご紹介します。
盛りつけ実例
まず、お弁当箱にごはんを盛ります。このとき、おかずを盛る側になだらかな傾斜をつけて、おかずを立てかけやすいようにしておきます。
次にメインとなるおかずを、撮る方角からよく見える手前の位置に並べます。ごはんの斜面に立てかけるようにするとよいでしょう。ごはんとの境に大葉を敷いておくと彩りよく、仕切りとしても使えるのでおすすめです。
次に副菜を、大きいものから順に盛りつけていきます。メインのおかずと色がかぶらないよう、彩りを意識したおかずを用意しておくとよいでしょう。黄色い卵焼きや赤いソーセージなどは、盛りつけやすく色のアクセントにもなるのでおすすめです。
大きいおかずを盛りつけたら、隙間を埋めるように、煮物やおひたしなどの大きさを調整できる副菜を詰めていきます。小さい隙間なら、柴漬けなどの彩りのよい漬け物もおすすめですよ。
最後に、ごはんに梅干やゴマでアクセントをつけて、できあがり!
タレのかかったおかずがおすすめ
斜め上から撮ると、おかずに角度がつくのでタレのツヤ感が効果的に写ります。画像にしてみると、実物よりなんだかおいしそうに写っていることもたくさんあるんですよ。
ケチャップや甘酢あんなど、濃厚なソースがかかったおかずを詰めて、照りや色合いを魅力的に撮ってみましょう!
盛りつけアイデア2「ごはんの上におかずをのせる」
盛りつけが簡単で、あまり工夫がいらないのが「ごはんの上におかずをのせる」方法。真上から撮ってみたくもなりますが、斜め上から撮ると料理の形や素材感がわかりやすくなります。
ただしこの盛りつけ方は、見栄えが平坦になりがち。おかずに少し “動き” をつけて、少し立体的に見えるよう工夫しましょう。
ごはんの上に、メインの豚のステーキと副菜をのせたお弁当です。とんテキにかけたソースも、斜め上から撮るとツヤ感が出ておいしそう!メインのおかずの見栄えがやや平坦に見えてしまうので、副菜に少し動きをつけてみました。
赤いソーセージはタコさんの形にして、立てるように盛りつけます。また、彩り野菜のブロッコリーも、全体のバランスを考えながら散らすように詰めてみました。
ごはんの上に、焼き鳥と副菜を並べたのり弁当です。焼き鳥を3本重ねるように盛りつけて、立体感を出しました。
最後に彩りとしてのせた桜の塩漬けと野菜の飾り切りは、少し厚みをもたせることで斜め上から撮ったときに表情が出やすくなります。真上から撮るよりも、ごはん、のり、おかずの順に盛りつけられているのがよくわかりますよね。