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義務感ではなく「自分が望む行動」を選択する方法

ライフスタイル

「本当はやりたくないけど、やらなければ……」なんて、義務感を覚えることはありませんか? そしてつらくなってはいないでしょうか? そんな義務感から取る行動にがんじがらめになっている自分を解放してあげる方法を、心理カウンセラーの笹氣健治さんに教えてもらいます。

仕事や家事をするときなどに、義務感でやっていると感じることはありませんか? 立場上やらざるを得ない。やらないわけにはいかない。そんなふうに義務感で行動してばかりいると、ストレスがたまってつらくなっていきます。

義務感によるストレスでつらくなっているときはどうすればいいでしょうか? その対処法について、説明しましょう。

義務感とは?

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義務感とは、「何かをするとき、それをすることが自分の義務だと思う気持ち」のことです。一般的には、あまり気が進まないことをするときに義務感という言葉を使います。

例えば、上司にバレンタインデーのチョコレートを買う場面で、仕事上の関係があるから仕方なくという気持ちのときには「義務感で買っている」と感じてしまいます。対して、日頃からとてもお世話になっているから、という感謝の気持ちがあるときには「義務感で買っている」とはまず思いません。

つまり、義務感は、「あまりやりたくはないけれども、どうしてもやらざるを得ない」と思うときに感じるものなのです。

逆に考えると、義務感でやっていると思うときには、それはあまり気が進まないことをやっていることになります。

仕事が終わらなくて残業をするとき、一人暮らしのアパートに親が泊まりに来るので部屋の掃除をするとき、キャリアアップのために英会話レッスンに通うとき、友達の買い物に付き合う約束をしたとき……。そういったときに「仕方がないけど、やらないわけにはいかない」と義務感を覚えているとしたら、本心では「それをやりたくない」と思っているということです。

義務感を抱き生きている人に見られる特徴

義務感を抱きながら本当はやりたくないことをやっていると、人はどのような態度を取るようになるでしょうか? 義務感を抱き生きている人に見られる典型的な態度には、次のようなものがあります。

(1)常にイライラしている

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やりたくないことをやっているとストレスがたまります。そのストレスのせいで常にイライラし、周りの人に対して思わずキツイことを言ったり、「あなたは何もしなくていいから楽でいいわね」といった嫌味を言ったりします。

時には、八つ当たりをしてしまうこともあって、周囲からは距離を置かれるようになることも。

(2)愚痴が多くなる

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「なぜ私だけこんなに苦労しなければならないの?」「ちゃんとやらない人がいるなんて許せない」といったような、被害者意識を持っています。そのため、口を開けば「私ばっかり」「周りはずるい」といった愚痴をついつい漏らしてしまいます。

(3)「面倒くさい」が口癖

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「本当にやりたくない。でも、やらないわけにはいかないし……。あー、本当にもう面倒くさい!」といった思考が常に頭の中でグルグル回っていて、それがついポロッと口に出てしまいます。

何をやるにしても「面倒くさい」が口癖のようになっています。

(5)意地でも手を抜かない

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「立場上やらないわけにはいかない」と自分で自分に強制している手前、自分が適当に手を抜いてやることを許すわけにもいきません。

「仕方なくとはいえ、やらなきゃいけないのだから、徹底的にしっかりやってやる」そう考えて、意地でも完ぺきにこなそうとしてしまうのです。

(6)手伝いを拒否する

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イライラして愚痴を言いながらやっている状態を見かねて、中には「手伝おうか?」と言ってくれる人もいます。しかし、そういう人に対して「大丈夫。私一人でできるから」と手伝いの申し出を拒否します。

「しっかりやりたいから、他人に任せるより自分でやった方がいい」というこだわりがあるのと同時に、心のどこかに「私だけつらい思いをしている」と、悲劇のヒロインを演じたい気持ちがあるのかもしれません。

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