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[今こそ読むべき一冊]子どもと向き合う時間が増えたからこそ抱える悩みを解決してくれる『スゴ母列伝』

子育て

「良い母」ってどんな母?

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「良い母」とは、具体的にどういう母親のことを言うのだろうか。
母となって6年。ある程度年齢を重ねてから母になったので、思っていたよりも心に余裕があるのかもしれないぞ。と感じたことは一度や二度ではないけども、それでも大変なことはたくさんある。何が大変なのかと聞かれたら、一人の人間として、女性としてよりも、常に「母」であることを最優先にしなくてはいけないような気がすることだ。とにかく、「母」ではない時間を持つことができない。なんだったら、母であることを忘れたり、意識してなかったりしたら罪人のような扱いをされる……ような気がするのだ。

この世に子を産みだした瞬間から、24時間365日、「母」として生きなくてはいけない。誰かに言われたわけでもないのに、自分が自分にかけた呪縛なのかもしれない。

あの有名人を育てた「スゴ母」に学ぶ

「子育てに正解はない」。

多くの先輩母たちが言うこの言葉をお守りのようにしている。「良妻賢母」とか、「いいお母さん」でありたいとは思うけど、その正解の姿がつかめていないのだから、「いい母」を目指すよりは、とりあえず自分ができることを頑張るしかない。

子育てをしながら、「良い母とは?」の答えを見つけるべく、気になる育児書や、子育てにまつわる本も読んできた。そして出会ってしまったのが、堀越英美さんの『スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける~』だ。

この本には、誰もがその名を聞いたことがある著名人を育てた母のことや、その著名人の母としての姿が書かれている。タイトルにもある「スゴ母」とは、「正しい母」になりきろうとするのではなく自分を貫いて独特な育児をする型破りな母親のことなんだそう。

明治時代のワーママ、岡本かの子

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(C)梶谷牧子 岡本かの子

例えば、「芸術は爆発だ!」でお馴染みの岡本太郎の母、岡本かの子は、小説家であり歌人として活躍した女性だ。明治時代にすでにワーママだったわけである。そんなかの子が残した有名な育児伝説は、太郎を柱に縛って仕事に励んでいたというもの。

仕事と育児を両立するワーママをたくさん知っているけれど、さすがに子どもを柱に縛りつけて仕事をしているママ友はいない。というか、そんな話を聞いたら、ママ友として付き合を考えてしまうかもしれない……。
しかし、幼い頃にそんな経験をした太郎は、世界中に知られる芸術家となり成功を収めるまでの人物へと成長する。そして何より、母のことを心から思う息子に育つのだ。読んでいて思わず涙してしまうエピソードがこの本の中に紹介されている。
男の子を育てるママには、ぜひ読んでもらいたいエピソードだ。

キュリー夫人の2人の娘の面倒を見ていたのは義父

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(C)梶谷牧子 マリー・キュリー

女性初、さらに人生で二度もノーベル賞を受賞したマリー・キュリーは2人の娘を持つ母でもあった。長女・イレーヌも後に夫・フレデリックと共にノーベル賞を受賞している。

ここまで聞くと、キュリー夫人こそ、仕事と育児を両立させた、まさに「良妻賢母」という気持ちになるのだが、実際のところはそうでもなかったようだ。研究の日々を送るキュリー夫人の代わりに2人の娘の面倒と家事を引き受けてくれたのは義父であるウージェーヌだった。

時代は、1890年代。ものすごくリベラルな義父である。この本の中の「スゴ母」のまわりには、その時代にしてはリベラルな考え方をする人が多い。「スゴ母」の子育てを支えるのはリベラル思想者なのかもしれない。

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