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[医師監修]“緑茶うがい”で新型コロナウイルス予防!重症化リスクが減る“つまみ飲み”とは?

新型コロナウイルスをはじめ、感染症の予防の基本である「うがい」。医師自身も取り組み、おすすめするうがいの方法とは、身近な「緑茶」でのうがいである。「濃いめの緑茶うがい」と「緑茶つまみ飲み」で20年風邪知らずという栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅先生にその効果を教えてもらおう。

新型コロナウイルスをはじめ、感染症の予防の基本である「うがい」。医師自身も取り組み、おすすめするうがいの方法とは、身近な「緑茶」でのうがいである。「濃いめの緑茶うがい」と「緑茶つまみ飲み」で20年風邪知らずという栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅先生にその効果を教えてもらおう。

≪目次≫

●緑茶でガラガラしたあとは飲み込んでもOK!
●緑茶うがいとつまみ飲みで得られる効果
●身近な緑茶を活用する
●こまめに飲めば重症化のリスクも減 緑茶は基礎疾患の改善にも効果的
●このコンテンツの監修者は……

緑茶でガラガラしたあとは飲み込んでもOK!

新型コロナウイルスをはじめ、主なウイルスの表面には栗のようなイガイガがある。これを使ってのどや鼻の粘膜に取りつき、細胞内に侵入、内部で分裂・増殖を繰り返し、発症させる。

付着から侵入、感染までの時間はウイルスにより異なるが、こまめな「うがい」によって、口の中やのどに付着したウイルスを洗い流せば、感染・発症率を下げることができる。外出からの帰宅時だけではなく、室内にいても1時間おきに実行すると効果的とされている。
「当クリニックでは毎年、冬になると患者さんに“緑茶うがい”をすすめています。緑茶に含まれるカテキンに抗ウイルス・抗菌作用があるからです。インフルエンザの場合は、ウイルスが“細胞に吸着する・細胞の中に入る・増殖する”ことを阻害し、感染を予防します。また、免疫力を上げることでも、人体を守ります。私も患者さんを診療するごとに、緑茶うがいをしています。おかげでここ20年、風邪には縁がありません。緑茶うがいは、新型コロナウイルスにも効果が期待できます」(栗原先生)

緑茶うがいのやり方は水でのうがいと同じだが、ガラガラしたあとに、そのまま飲み込んでしまってもよいという。
「緑茶をそのまま飲むと、うがいでは届かなかった咽頭についたウイルスも流すことができます。ウイルスは胃に送り込まれ、胃酸で死滅します」(栗原先生)

うがいのあとにも、こまめに緑茶を飲んでおくと、より効果的とのこと。
「まず緑茶でうがいをし、その後少しずつ緑茶を飲んでおきましょう。緑茶によるウイルス洗浄に加え、のどを定期的に湿らせておくことで、ウイルスの増殖も阻止できます。
緑茶を飲む量は、午前中、午後にそれぞれ500mLくらい、湯のみなら2〜3杯ずつが理想です。飲めるならもっと飲んでおくとよいでしょう。私も診察中、机の上などに緑茶を用意して、“つまみ飲み”を心がけています」(栗原先生)

緑茶を急須で煎じるのが面倒なら、ペットボトルのお茶でもよい。その際は、カテキンがたくさん入っている「濃いめ」のものを選ぶのがコツだという。

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身近な緑茶を活用する

▼1日に500mL×2本は飲みたいところ

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こまめに飲めば重症化のリスクも減
緑茶は基礎疾患の改善にも効果的

濃いめの緑茶を飲み続けると、新型コロナウイルス感染症の「重症化を防げるかもしれない」という。
「基礎疾患があると、重症化しやすいことがわかっていますが、その代表が糖尿病です。日本では、成人の5人に1人が糖尿病か、その予備軍といわれます。
緑茶に含まれるカテキンには、糖質の消化吸収を遅らせる働きがあり、急激な血糖値上昇を抑えます。これが糖尿病の改善、また予防につながり、重症化のリスクを減らします。
そのほかにも、緑茶に含まれるカテキン、ビタミンCには高い抗酸化作用があるので、がん細胞の発生・増殖を予防し、また体の老化を緩やかにすることもできます」(栗原先生)

さらに緑茶には、ウイルスや細菌と闘う免疫力を高める効果も期待できる。
「緑茶には主に4種類のカテキンが含まれていますが、免疫力を上げる働きでいうなら、特に注目すべきはエピガロカテキンとエピガロカテキンガレート(EGCG)です。エピガロカテキンは、免疫細胞のマクロファージを活性化させる力がカテキン中最強なのです。
一方のEGCGは、ビタミンCの数十倍の抗酸化作用を持ち、加えて花粉症などのアレルギー症状も緩和してくれます。
自宅で緑茶をいれる場合、氷水で出すと『エピガロカテキン』が、70~80度のお湯でいれると『EGCG』が多く抽出されることがわかっています」(栗原先生)

カテキンは緑茶の苦み成分だが、うまみ成分であるテアニンもまた、免疫力アップに働く。副交感神経を優位にし、リラックスさせることで、血流をスムーズにし、免疫に働くリンパ球を増やすのだ。
「テアニンは、二番茶よりも一番茶、一番茶でも初期の若い芽に多く含まれます。
カテキン、テアニンには、脳にたまった老廃物を減らして認知症を予防する働きもあります」(栗原先生)

身近な緑茶をどんどん取り入れて、新型コロナウイルスに立ち向かおう。

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