働いていると、どうしても仕事がしんどいと感じるときってありますよね。それは、もしかすると自分を追い込んでしまっているのかもしれないと心理カウンセラーの熊谷佐知恵さんは言います。このままではどうなってしまうのでしょうか?リスクと対処法について伺いました。
「仕事がしんどいな……」と何となく思っているけれど、「仕事がしんどいのは当たり前だし、甘えかな?」とも考えていませんか?
真面目な頑張り屋さんほど、そのように自分を追い込んでしまいがちですが、実はあなたの心と体が「休みたい」というSOSのサインを出している可能性が高いのです。
今回は、仕事がしんどいと感じたときの対処法をご紹介します。
仕事がしんどいと感じる5つの原因
仕事がしんどいと感じる原因は、大きく分けて5つあります。まずは、客観的に振り返ってみましょう。
(1)自分のスキル不足で成果が出ない
自分のスキルが不足していて、思うように成果が出せないときに、人は仕事がしんどいと感じます。
また、自分を責めて自己嫌悪したり、自分のあり方が揺らいだりした際にしんどくなってしまいます。
(2)労働環境に問題がある
通勤時間や労働時間といった仕事に関する拘束時間が長いこともしんどさの原因になります。
また、人手不足で休日でも出勤を命じられることがある、社風や会社の方針が自分の価値観と異なるといったケースでもつらさを感じます。
(3)職場の人と反りが合わない
上司との反りが合わないなどの職場の人間関係も原因の一つ。人間関係に関しては、対人スキルを身に付けることで解消できる場合もあります。
(4)業務内容が自分の特性に合っていない
ノルマや会社からの制限・ルールが厳しすぎたり、自分のやりたいことと違ったりする場合、しんどさを感じます。
(5)業務過多、見合った報酬が得られない
自分に割り当てられている仕事量が多く、それに見合った給料や心の報酬(喜びや誇り、やりがいなど)が得られないケースもあります。
給料や仕事量については相談や交渉により改善が図られることもありますが、根本的には自分がこれからどうしていきたいかを明確にしておく必要があります。
仕事がしんどいと感じることで起こる3つのリスク
仕事がしんどいと感じ続けると、どのようなリスクが出てくるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
(1)仕事に集中できなくなり、効率が下がる
仕事に集中ができず、すぐに気が散ってしまうなど、効率が下がり仕事がなかなか終わらなくなってしまいます。
自分がやるべきこと以外のことが気になったり、仕事が長引いて残業時間が増えていたりするなら注意してください。
また、長期休暇などの最終日に「今日で休みが終わってしまう……」と思った途端、体がだるくなるといった場合は、精神的にも疲れている証拠です。