既に梅雨入りした地域もありますが、関西・関東地方はあともう少しといったところ。梅雨といえば、気になるのがカビ。特に、洗濯機やエアコンに生えがちですよね。そこで、これらのカビの発生原因や予防法、お手入れ方法をパナソニックの担当者にお聞きました。
洗濯機、エアコンの「カビ予防とお手入れ」とは?
毎年、何気なく迎えている梅雨。でも、もしかしたら知らないうちに洗濯機やエアコンにカビが生えているかも!? 今年は梅雨前にカビが生えているかをチェックして、カビが繁殖しやすい梅雨に備えましょう。
そこで今回は、パナソニックの担当者に、梅雨時期に洗濯機とエアコンに発生しがちなカビの原因と予防法、お手入れ方法を聞きました。
洗濯機のカビの原因と対策
パナソニックが2020年4月28日(火)〜30日(木)に、掃除や洗濯を自分で行う20〜50代の共働き男女800名を対象に実施した「梅雨時期の暮らしのお困りごとに関する意識・実態調査」の結果によれば、「梅雨時期の暮らしで困ること」の1位は「洗濯物が乾かない、乾きが悪い」(58.1%)、次いで「部屋干しした洗濯物のニオイ」(46.8%)と、洗濯物に関するお困りごとが多い結果に。
また多くはなかったものの、「洗濯機のカビ、洗濯槽についてくるカビ」(19.3%)、「洗濯機や洗濯機の周りからくるカビ臭」(15.3%)など、梅雨時期に発生するカビや雑菌などに困っている人もいるようでした。
洗濯機や洗濯槽につくカビやカビ臭にはどんな原因があるのでしょうか? パナソニックの担当者に聞いてみました。
パナソニック担当者 洗剤と汚れが結合して洗剤カスが発生し、それがタンクや外周部に付着すると、空気中にあるカビがこれらを分解して自然に戻そうとして黒カビとなります。
黒カビは環境により発生期間が異なり、色も「黄色→茶褐色→黒色」と変わってくるのが一般的です。また洗剤を入れすぎると、溶け残った洗剤がカビの栄養分になってしまいます。
洗濯機のカビ予防法は?
では、洗濯機のカビを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
1. 洗剤の使用量を守る
パナソニック担当者 洗濯のたびに、洗剤の使用量を守ることがカビの発生の予防になります。当社の縦型洗濯乾燥機には「自動槽洗浄」を搭載しているものもありますが、これは洗濯するたびに、見えない部分まで自動でお手入れするため、黒カビ発生の原因になる洗剤カスの付着を抑えます。
2. 乾燥機能付きのものは洗濯終了後に乾燥運転を
パナソニック担当者 乾燥機能付きの洗濯機は、洗濯終了後に乾燥運転をすることで洗濯槽内の湿気を取り除き、槽の裏側までカラッと乾かせるので、カビ発生を防ぐことができます。
3. 月に1度「槽洗浄」をする
パナソニック担当者 洗濯機についている「槽洗浄」機能を使って、月に1回は洗濯槽の洗浄をするのをおすすめします。衣類を入れずに、水量50Lに対して、衣類用の塩素系漂白剤を約200mLを入れます。約11時間そのままにしてから、すすぎと脱水運転を行います。これにより、洗濯槽を清潔に保ち、黒カビ発生を防げます。
すでにカビが発生しているときの対処法
洗濯物に茶褐色、黒い汚れがつくなど、すでに黒カビが発生してしまっているような場合にはどうすれば良いのでしょうか?
パナソニック担当者 洗濯槽クリーナーなどでお手入れをしてください。黒カビ、イヤなニオイをしっかり分解して、槽を清潔に洗浄します。
エアコンのカビの原因と対策
続いては、エアコンのカビの原因と予防法、すでに発生してしまっている場合のお手入れ法について見ていきましょう。
パナソニックによれば、エアコン内のカビは、湿気とホコリを栄養分として成長していくといいます。特に油分がエアコンに吸入され、ホコリの付着の原因になることから、調理油が飛散しやすいキッチンに近いところにエアコンがある場合は、注意が必要だそう。
エアコンのカビ予防法は?
湿度の上がる梅雨時は、カビリスクがよりいっそう高まります。この時期は、特にエアコンにホコリをためないことがカビを防ぐうえで重要。そのためにはどうすれば良いのでしょうか?
パナソニック担当者 エアコン内部のホコリ吸着用フィルターのこまめな掃除が大切です。エアコンの外部に貼るフィルターも市販されていますので、それを装着すれば、内部のホコリ吸着フィルターの汚れ防止に役立ちます。