常識を押し付けること=価値観を押し付けること
常識を押し付け過ぎることは、いわば考え方(価値観)を押し付けているのと同じ行為です。
常識に対する意識が強い人は、その分「自分の考え方(常識)だけが正しい」と、思い込む可能性があるのです。
「好かれる常識人」になる秘訣
同じ特徴を持つ常識人の中にも、人に嫌われるタイプと好かれるタイプがいます。
では、どうすれば人から好かれる常識人になれるのでしょうか? 最後に「好かれる常識人」になる秘訣を5つ紹介します。
(1)価値観は人それぞれであることを知る
1つ目の秘訣は、常識に関する価値観は人それぞれであることを知り、良い意味で諦めることです。
常識ある行動を取っているのは自分がそうしたいからであって、誰かに強制されたからではありませんよね。つまりそれは、常識に対するあなたの価値観といえます。
反対にいうと、常識ある行動を取らない人は自分がそうしたいから取らないのです。
もしかしたら常識を知らないだけなのかもしれません。しかし知ろうと思えば、いくらでも知れるはずですよね。ですがその人は、自ら学ぼうとはしないわけです。そう考えると、その人にとって常識を知ることは特に必要のない行為なのでしょう。
つまり、それが常識に対する相手の価値観なのだと考えられます。
価値観は人それぞれです。何が正しくて何が間違っているとは、一概に言い切れません。
あなたはあなたの価値観に沿った行動を取り、相手は相手の価値観に沿った行動を取る。ただそれだけのことです。
好かれる常識人になりたければ、自分の価値観を押し付けたり自分の価値観に合わせさせようとしたりしないことも常識の1つだと、そう捉えてみてはいかがでしょうか。
(2)「常識」という言葉を使わない
「常識」という言葉をあえて使わないのも、1つの方法です。
例えば「そんなの常識だよ」や「常識で考えれば分かるじゃん」などの表現を使うと、相手を嫌な気持ちにさせてしまう可能性があります。たとえあなたにそのつもりがなくても「非常識だと言われた気分」と思わせてしまう可能性があるのです。
「私は常識人だ」という自覚がある人は特に「常識」を多用しないよう、注意してくださいね。
(3)「誰もが知っていて当然」とは思わない
あなたにとっての常識は、知っていて当然の知識かもしれません。
しかし、あなたにもその知識を初めて知った日があるように、相手にとってもその知識を初めて知る日があるのは当たり前のことなのです。
例えば、
・「え、知らなかったの!?」
・「普通はそんなことしないよ」
・「ちょっと考えれば分かるよね?」
といった表現は、相手に「見下された」と感じさせてしまう可能性が高いと考えられます。
どんな常識に対しても「知っていて当然」といった態度は控えましょう。