知っておくとおすすめなお中元のマナー
お中元を送ってはいけない相手
お中元は日頃お世話になった方へ贈るものですが、中にはお中元を贈っても受け取ることができず、困らせてしまう相手方もいます。例えば、国家公務員、地方公務員、国会議員、裁判官や警察官などの公務員の方々。それから一般企業でも、社内規定によって受け取れない方もいらっしゃいます。
これは、利害関係が生じる場合、特定の相手との金品のやりとりが禁止されているからです。このような方々に贈る場合は、事前に相手方に確認してから贈るようにしましょう。
相手の家族構成を考える
お中元を贈る場合、相手方の家族構成も考えておきましょう。例えばアイスクリームひとつにしても、独身の方に贈るのと夫婦二人の方に贈るのと、お子様がいらっしゃる方に贈るのとでは、内容も個数も変わってきます。独身の方には、がさばらないよう少量ずつで様々なフレーバーが楽しめるものを。夫婦二人の方には、甘いだけではなくてビターでお酒と合わせて楽しめるものを。お子様がいらっしゃる方にはバニラやストロベリーなど、子どもが喜びそうな味をセレクトします。
お中元に送ってはいけない物を理解しておく
相手の好みを考えるのも大切なことですが、贈り物にしてはいけないものもあります。
特に目上の方に贈る場合は、好き嫌いの考慮も大切ですが、上記のことも重々注意して選ぶようにしましょう。
相手が受け取れる日の確認をしておく
せっかく相手を想って厳選した贈答品でも、相手側で受け取れないトラブルが起きてしまってはとても残念ですよね。仕事で遅くなる平日や長期に家を空けているタイミングなどで、“賞味期限が数日の生モノ”などを贈ってしまっては、元も子もありません。受け取る期間が限定されてしまうものは選ばないようにしましょう。どうしてもそのようなものを贈りたい場合は、事前に相手の予定を確認しておくことが必要です。
お中元を送る相手の年齢を考えるのもおすすめ
お中元を選ぶ際、相手方の家族構成やライフスタイルを考慮することはもちろんですが、相手の年齢もふまえると、またさらに喜んでもらえるポイントになります。
20代であれば見た目もおしゃれなものや話題性のあるものだったり、30代であればちょっと特別感のある逸品を、40代であればCSRもきちんとした社会的貢献度の高い企業の商品など。目の肥えてきた50~60代であれば、相手方のお好きなブランドをあらかじめ聞いておいて、そこからチョイスしてもよいでしょう。
お中元のおすすめ相場
一般的なお中元の相場は、3,000~5,000円程度。特にお世話になった方にも、1万円程度にとどめておくのがマナー。相手方との関係性においても金額が変わってきますが、日頃の感謝を伝えたいからと高額な品物を贈ってしまうと、かえって相手方の負担になってしまうので要注意です。
また、お中元の予算とお歳暮の予算は同等にする風習がありますので、どちらか一方を下げるということはしないようにしましょう。
お中元の本当の意味を知って、喜ばれるものを贈ろう
お中元は日頃、お世話になっている大切な方に「感謝の気持ち」を伝えるものです。マナーなど気配りを忘れず、虚礼ではなく心からの気持ちを相手に伝えるために贈るようにしましょう。
贈答品は食料品や日用品など様々ですが、一般的には食料品を贈ることが多いです。幅広い世代の方々へ贈るので、奇をてらったものでなく、なおかつ日持ちもし、できるならば季節を感じる逸品を選ぶのがよいでしょう。