今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
透明な幽霊の複合体
今週のみずがめ座は、遠く離れた同志との交感を昂ぶらせていくような星回り。
それはまるで、「蜩のなき代わりしははるかかな」(中村草田男)という句のよう。次々とひぐらしが鳴き継いでいくことで、夏はまだ完全に終わっておらず、秋はその兆しはあっても深まらない。一匹のひぐらしが死んでも、また別のひぐらしがまだ自分は生きていると名乗り出さえすれば、そうして命脈は保たれていくのです。
ひとつの文明の終わりにおいてこそ文化の灯は煌々と燃え盛るように、何かを終わらせまいとする時には、それまでバラバラだったものがひとつとなって光りはじめることがあります。そうした生物の本能は、今のみずがめ座にとっても大事な指針となるはず。
今週のあなたもまた、自分がいったい何の終焉に反応しているのか、そして、同じように反応している仲間といかに交感していけるのかが、改めて問われていくことになりそうです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
調和を創る
今週のうお座は、政治的平定と調和のために言葉を発していくような星回り。
例えば、夏石番矢の句集『巨石巨木学』に「東京に破顔の千年樫ありき」という句が載っています。簡単に解釈するならば、東京のような大都市にも、古代の風を感じさせるカシの巨木があるじゃないか。思わず笑ってしまった、といった意味でしょうか。
巨木や巨石というのは、近代科学が栄える以前の文化文明を象徴する信仰の対象。それが近代の科学技術の象徴であるかのような東京のコンクリートジャングルのど真ん中にもきちんと存在しているのは矛盾に他ならないですし、作者はそれを「破顔」という言葉で表現してみせることで、「言向け和(ことむけやわ)」している訳です。
巨木も巨岩も人間の手では決して作り得ず、従ってその一つ一つがはかりしれない時間スケールを秘めた自然の呪物であり、常識や今日的なあたりまえの破壊者です。今週はそんな身近な世界にまだまだ点在している巨木や巨岩に触れていくかのつもりで、小さく狭いものになりがちだった思考の枠を思いきり取っ払っていくといいでしょう。
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