9月1日より有料化となるユニクロの紙袋。しかし、一枚10円に相応しい進化を遂げており…。
9月1日より、全国の「ユニクロ」および「GU」店舗では紙袋の価格が一律10円に。多くのユーザーを嘆かせた今回の有料化だが、一部ユーザーからは歓迎する声も上がっている。
■ユニクロと紙袋
その破れやすさと、独特すぎる匂いが多くのユーザーが抵抗を示していたユニクロ、GUの紙袋。ユーザーの声は2社を傘下に持つ「ファーストリテイリング」にもしっかり届いており、同社では紙袋の改良化に成功した。
一部店舗では既に破れにくく、匂いも抑えられた新型の紙袋が導入されていたが、有料化のタイミングに合わせた1日からは、全国いずれの店舗でも改良後の紙袋が販売される。
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■変化に気づいたユーザーも
勘の鋭いユーザーは紙袋の変化をいち早く察知していたようで、ツイッター上には「ユニクロの紙袋、頑丈になってるな」「匂いが気にならなくなった」「このクオリティなら文句ないわ」など評価の声が少なからず上がっている。
以前、記者も新型の紙袋を使用し、「霧吹きで濡らす」「3キロのダンベルを入れてみる」といった実験を行なってみたが、紙袋の頑丈さが浮き彫りとなる結果となった。
そこで今回は、「ユニクロでの買い物」を想定した実験にトライしてみることに。
■衣類を詰め込んでビショビショに濡らすと…
新しい紙袋は霧吹きの水を吹きかけられた後も異臭を放たず、3キロのダンベルを中に入れても破れることはなかった。しかし、そもそも前提として、ユニクロでダンベルを買うケースはあり得ないし、昨今のゲリラ豪雨の凄まじさは霧吹きの水など比ではない。
今回の実験では、記者が以前ユニクロで購入したTシャツおよび、パンツ類を使って強度を検証していく。
最もコンパクトな「小」サイズにTシャツを7枚、パンツを2本入れると、袋はクリスマスの七面鳥を連想させるほど膨らんだ状態に。
恐らく店頭でこの量の買い物をした場合は、ツーサイズ上の袋を手渡されることだろう。ちなみに総重量は2.2kgとなっている。
続いて風呂場に紙袋を設置し、シャワーで勢いよく放水を開始した。
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■完全にノーダメージ
約20秒ほど水をかけ続けたが、紙袋の撥水性がかなり優秀なようで、表面は「濡れている」というより「水滴が付着している」とでもいうべき状態に。通常、この手の紙袋が濡れるとその部分が黒く変色するのだが、そういった変化もなし。旧型の紙袋が発していたような異臭も、全く感じられなかった。
念のため中身を取り出してみたが、水が紙袋内部に浸透した様子もなく、衣類は全然濡れていない。これならば横殴りの雨が降ったとしても、袋の口部分さえ塞いでいれば、中身が台無しになる恐れはないだろう。