同じお皿や小物を使っても、工夫次第でまったく異なる印象に!
同じ白のテーブルクロスに黒のお皿をメインにした別のコーディネート例もご紹介します。
これはお正月をイメージした和のコーディネートですね。
使っている黒のお皿は同じものですが、今回はその上に伊万里柄の和食器を重ねる「お皿の重ねづかい」というテクニックをつかっています。おもてなし感がアップするので、お祝い事など特別なシチュエーションで使うと効果的です。
カトラリーも同じものを使っていますが、ナイフフォークレストが白になっているのでだいぶ印象が変わっていますよね。
江戸千代紙で折った鶴もガラスキューブをつかって高低差をつけることで、ただ机に並べるよりもぐっと華やかで活き活きとした感じに見えます。
このように同じメインカラーで同じ小道具を使い回しても、色の配分や置き方を工夫すれば、インド料理とお正月料理という正反対なシチュエーションに対応することができるわけです。
今回はテーブルコーディネートを1から組み立てていく考え方や色の選び方、小道具の使い方などについてお話ししました。
いろいろな種類の食器や小物をそろえるのは難しくても、お花や折り紙などで大きく印象を変えることもできます。ぜひ試してみてくださいね。
次回は、季節のお花の使い方やソーシャルディスタンスを意識したテーブルコーディネート例をご紹介しようと思います。
フードコーディネーター 進藤由美子さん
フードコーディネーター、テーブルコーディネーター、料理撮影スタジオ経営を経て、2002年より料理教室「Cooking Studio Y」を主宰。国内や海外で食関連の知識や情報を長く研究し、その成果を毎月のレッスンで発表する季節の創作料理に生かしている。 大人の遊び心にあふれた自由な発想のテーブルコーディネートにも定評があり、日々の食卓に新しい彩りを添えるヒントやアイディアとともに、笑顔の広がる豊かな食空間と時間を提供する。 著書に『eat well and laugh often』、『明日もサンドイッチ』(ともにCooking Studio Y Cookbook)がある。