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[大人の恋愛映画]秋の夜長に観たい…しっとりとした雰囲気のラブストーリーを3本ご紹介します♡

キュンキュンするようなハッピーな恋愛もいいけれど、たまには「大人の恋愛」の世界に浸ってみませんか?今回ご紹介するのはちょっぴりムーディな雰囲気が漂う、秋の夜にぴったりな大人な恋愛映画です♡

切ない恋愛やなかなか理解し合えない2人…そしてじわじわと距離を縮める恋愛模様に、のめり込んでしまうかもしれませんよ。

ブルーバレンタイン(2010)

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illustration by Sachiyo

『ラ・ラ・ランド』や『ドライブ』などの作品でライアン・ゴズリングさんの名前を知った人も多いと思いますが、この作品で彼が演じるのは今までの役とは全く違うタイプの人物。本作では男女が出会って恋に落ちてから、別れを迎えるまでの長い年月が描かれており、その時間の経過の描き方が素晴らしいんです。

若い頃はあんなにキラキラして愛し合っていたのに、数年後には見た目もすっかり変わり、いつしかお互いの存在に不満を募らせるように…。その過去と現在が交錯し、観ているうちに複雑な感情にさせられます。

誰だって永遠の愛を期待し、結婚して子どもを持って幸せな家族を作ろうと夢みるもの。でもそれは結局「夢」でしかなく、現実はもっと複雑で残酷だということを、まざまざと見せつけられる映画です。

苦しいけれど、これが現実。パートナーと一緒に観ると、鑑賞したあとに気まずい雰囲気になる可能性もありますので、できれば1人で観てみてくださいね(笑)。

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生きてるだけで、愛。(2018)

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illustration by Sachiyo

ドラマ『私の家政夫ナギサさん』で趣里さんを知った方は、きっとこの作品の彼女の姿に仰天するはず。趣里さんが演じているのは、鬱で過眠症を抱えて、1日中家に引きこもっている寧子。変わりたいと思っている自分の気持ちとは裏腹に、朝起きるという簡単なこともできず、スーパーでの買い物もままならない…そんな自分にイライラして生きづらい日々を送っています。

菅田将暉さん演じる津奈木は、寧子ととあるコンパで出会い、支離滅裂な言動をする彼女に惹かれ、3年間同棲を続けている恋人。感情を剥き出しにする寧子とは真逆で、感情を表に出すことがほとんどなく、どこかいつも上の空のような人物です。

この作品の魅力をあげようと思うと数え切れないほどあるのですが、やはり1番は趣里さんの演技。最初は寧子のキャラクターにイラつきも覚えるのですが、観続けるうちにどんどん彼女に感情移入してどこか憎めないんです。奇想天外で誰とも似ても似つかないはずなのに、なぜか「わかる…」と自分自身と重ねてしまうかもしれません。

いつもは奇抜なキャラクターを演じることも多い菅田さんが今回演じるのは、ほとんど表情を変えない役。しかし何気ない声のトーンや鋭い視線が印象的で、危うさやアンバランスさが滲み出ているんです。そして、そんな2人の熱演を際立ているのが、音楽と独特なカラー。16mmのカメラで撮影されたという、フィルムならではのざらついた質感にも注目ですよ。

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TSUTAYA TV

おと・な・り(2009)

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illustration by Sachiyo

前の2つの作品は少し重めの雰囲気ですが、こちらは打って変わってほっこりとする作品。あまりメジャーではありませんが、全編に流れる心地よい空気感が印象的で、観終わったあとにほっこりした気持ちになれる映画です◎

本作で重要な役割を果たしているのが「音」。コーヒーを淹れる音やくしゃみをする音、涙をすする音など、アパートの隣の部屋から聞こえてくる環境音がキーワードになっており、隣同士に住むカメラマンの聡と花屋で働く七緒は、お互いの音に耳をすませながら生活を送ります。

顔を見たことはないのに、隣から聞こえる音によって存在を確認したり、なぜか不思議と落ち着いたり。決して大きな事件が起きるわけではありませんが、じわじわと2人がお互いの存在に気づいていく、ゆったりとした時間の流れを楽しめる作品です。

エンドロールでは2人の姿が見えないのですが、バックで聞こえる「音」がとっても素敵なので最後まで見逃さないでくださいね。また劇中で2人がたびたび口ずさむ、はっぴいえんどの「風をあつめて」もとてもいい味を出しています。観賞後に、聴きたくなること間違いなしですよ♩

しっとりとした恋愛もいいかも♡

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