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[11/9〜11/15の運勢]11月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

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今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

うごめき始めた私かな

今週のさそり座は、新しい無常を見出していくような星回り。

冬のはじめに一時的に降ったりやんだりする雨のことを指す「時雨」は、芭蕉が深く愛したことで知られ、無常を感じさせる中世的な季語。「しぐるるや駅に西口東口」(安住敦)では、そこに現代的な都会の駅の光景を取り合わせている点で斬新な訳ですが、東奔西走しているのは作者本人というより、作者の目に映っているまるで生き物のようにたえずうごめき続けている人の流れでしょう。

人混みというのは、どうしても息苦しく、殺伐とした光景として連想されやすいものですが、掲句ではそこに柔らかに降る「しぐれ」を重ねることで、どこか連綿と続いてきた人の世のあたたかみをかすかに見出そうとしているようにも感じられます。

考えてみれば、思わずホっとするような安心感というのも、じっと固まって動かないでいるものよりも、いつも動いていて、ひとつ所におらず、たえざる移ろいの中にある無常にこそ見出されるもの。それこそが生命の根源的性質、ないし文化というのもの生命線なのかもしれません。あなたもまた自身のなかに、いつまでも生命力を失わず、うずうずとしている流れやゆらぎを見出していくことができるはず。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

後ろ向きに跳躍せよ

今週のいて座は、ふっとおさなごころに立ち返っていくような星回り。

それはまるで「跳ぶために退く」というフランスの格言のよう。人間の社会は長いあいだ、男と女と子どもという3つのグループに分けられてきた訳ですが、そこではしばしば何にも割り振ることのできない衝動や心理が、子どものカテゴリーへと無言で押しつけられてきたという現実があるのではないでしょうか。

そこには慈悲と残酷、無邪気と悪意といった両義性がゆらぎつつも両立しており、葛藤している情報ネットワークの総体としての、赤裸々な人間本性が海の如くたゆたっては、時おり大人としてのみ存在していることに困難を感じた者を誘うのです。その意味で、われわれの存在ははじめからネオテニー(幼形成熟)を伴っており、「幼熟者」こそが人間の代名詞なのだとも言えるでしょう。

今週は、そうした幼形回帰の衝動がひときわ強くあなたの中でわいてくるはず。無理にジェンダーや社会的立場に自分をくくりつけるのではなく、いっそすべてを忘れていったんそうした衝動に身を任せてみるといいかもしれません。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

背景へのまなざし

今週のやぎ座は、固定観念のうちに閉じていくことを、みずからに戒めていくような星回り。

「死にたれば人来て大根煮(た)きはじむ」(下村槐太)の作者は、明治生まれの人。むかしは誰かが死ぬと自宅で葬儀が行われ、当然のように近所の女たちが集まって、訪問客のために大根などを炊き、食事をこしらえたのだとか。現代よりも、死というものがずっと身近にあった訳で、掲句もまたあくまでそれを日常の一コマとして描き出したのでしょう。

生きている知り合いの数だけ繰り返されるそうした光景は、当然ながら自分が死んだ後にも同じように行われ、それを見つめていくことで作者は現世のしがらみや、そこで生じる困難を乗り越えようとしているのかもしれません。

この世はしょせん仮の宿、行くも帰るもひとりなのだということを痛感していく時、それはただ寂しい現実としてそうなのではなく、永遠なるものを受けとったり、それに応えていくための貴重な契機でもあるのだということに改めて思い至っていくはず。あなたも現代ではなかなか感じにくくなってしまったこうした昔の庶民感覚のなかに、現状を打開するヒントを求めていくといいでしょう。

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