5人に1人が、購入から10年以上経過したカセットこんろを使用!
古いカセットこんろは「経年劣化により、ガス漏れなどの事故につながる危険性が高い」のに、それを知らずに使っている人は多いのではないでしょうか。一般社団法人 日本ガス石油機器工業会が20~70代のカセットこんろユーザー1,000名を対象に行った調査によると、「自宅のカセットこんろの購入時期」という質問に対し、約5人に1人(23%)が「10年以上前」と回答しました。
特に「50代」および「60~70代」の中高年世代は、製造・購入から10年以上が経過したカセットこんろを使用している割合が高く、各世代の3割を超えています(いずれも31%)。
カセットこんろは、製造から10年以上が経過すると、経年劣化によりガス漏れなどの事故につながるリスクが高まります。「購入が10年以上前」ということは、必然的に「製造も10年以上前」ということになるため、約5人に1人は事故のリスクが高いカセットこんろを使用していることになります。
また、全体の約7人に1人(16%)は、購入時期が「わからない」と答えており、多くの人が知らず知らずのうちに危険性のあるこんろを使っていることもわかりました。
カセットこんろの製造年を「確認したことがない」ユーザーが7割超!
カセットこんろを「購入した年」と「実際に製造された年」は、必ずしも同じとは限りません。
「購入」からは10年未満だとしても、「製造」からは10年以上が経過していることも考えられるため、安全に使用するうえでは、カセットこんろの本体側面に貼られている“銘板シール”で製造年をきちんと確認する必要があります。
しかし、今回「自宅のカセットこんろの製造年を確認したことはありますか?」と聞いたところ、「確認したことがあり製造年を覚えている」人はわずか5%という結果に。73%もの人が「確認したこと自体ない」と答えているほか、確認していても「製造年を覚えていない」人が22%と、約5人に1人にのぼりました!
また、「あなたの実家には、製造年から10年以上経過したカセットこんろがありますか?」と聞いた質問でも、30%と約3人に1人が「ある(または、ある可能性が高い)」、35%が「わからない」と答えています。
このことから、実家に経年劣化したカセットこんろが残っているという人も、少なくなさそうですね。
カセットこんろの買い替え目安を「知らなかった」ユーザーが約90%!
こうした実態をふまえ、今回あらためて「製造から10年以上経過したカセットこんろは、経年劣化により事故につながる危険性が高いことを知っていましたか?」と聞いたところ、約9割(87%)が「知らなかった」と回答。
また、日本ガス石油機器工業会では、「経年劣化」によるカセットこんろの事故を防ぐために、買い替えの目安を「約10年」と定めていますが、この「買い替えの目安」を知らなかった人は90%にのぼりました。
製造から10年以上経過したカセットこんろの危険性や、買い替えのタイミングを認識しているカセットこんろユーザーは、極めて少ないといえそうですね。
カセットボンベにも「使用期限」があるって知ってた?
カセットこんろを使用する際に欠かせない「カセットボンベ」。こちらに関しても”中身がまだ残っているから”と、古いものを使っていませんか?
実は、カセットボンベも製造年から一定期間が経つと「経年劣化」により事故につながるリスクが高まってしまうんです。