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[11/30〜12/6の運勢]12月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

いのちの歌

今週のかに座は、死者の思いなしとしての言葉を生きていくような星回り。

19世紀ドイツの悲劇詩人で劇作家のヘッベルには、ある種の鎮魂歌、レクイエムと言える詩が存在します。ただし、その詩が呼びかけているところのものは、死者ではなく、むしろ生者であり、死者たちのために生者の魂に訴えかけていくのです。

死者たちのために永遠の安静を祈っているのでも、神に呼びかけている訳でもないという意味では、この詩は厳密にはレクイエムでさえでなく、ただ死者の声を自身に宿らせ、それをその他大勢の生きている者どもへ伝えてくれているのだと言えます。

もっと死者の声を聞け、お前たち生者は、生きている者同士の集合においてだけでなく、死者との共同体をも生きているのだぞ、と。今週のあなたにおいても、すっかり忘れていた誰かの思いがふっと思い出されたり、宿ってきたりといったことが起きていきやすいかもしれません。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

自己愛を神に差し出す

今週のしし座は、路地の尽き果てた先でいのちの洗濯をしていくような星回り。

古代には「買う」という語と「贖う(あがなう)」という語が同音同意に用いられ、買うことが祓いの一つでもあり、市場は日ごろの罪や穢れを祓い清める場という役割をも担っていたそう。「路地は冬偽ルイ・ヴィトンひかり合ふ」(村越敦)もまた、クリスマスをピークとして、偽りの仮面を被った人々が行き交う街の情景を、それぞれの重い罪穢れをあがおうとする厳粛な祓い清めの儀式のごとく活写しています。

この冬、自分が死なないでいることとは、偽ルイ・ヴィトンに潔く大枚をはたくことだ。この世の果てまで路地は続く。宵越しの金は持つな。それでこそ祓いだ。

坂・樹・河・橋・門・改札―。そこで路地は尽きる。お前は振り返ることなく通りすぎる。かつてのお前自身の罪穢れを。そうして、お前は新たな自分になっていく。今週のしし座もまた、そんないのちの洗濯のための儀式におのずと参加していくことになるでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

偶然に打たれて初めて必然となる

今週のおとめ座は、機会を拡大していくことにフォーカスしていくような星回り。

人は人生で何か困難にぶつかった時、しばしば占いをしてきました。例えば日本でも非常に古くから行われてきた夕占(ゆうけ)では、夕方に辻(十字路)などに立って、通りすがりの人々が話す言葉の内容を元に占っていました。

多くの人で行き交う夕暮れ時の橋や四つ辻というのは、ある種独特の風情がありますが、黄昏れという言葉が「誰そ彼(たそがれ=あれは誰だろう?)」に由来するように、昼の太陽のもとではくっきりと明確だった人々の輪郭が、夕闇の中ではすーっと曖昧に溶けていってしまい、それが意識のトランスを促し、古来より占いをするなら夕暮れ時とされてきたのです。

一度は溶けあった相手も、行き違い、異なる道を行く時もある一方で、一度は袂を分けた相手も、再びめぐり合い、互いに歩み寄ることになる時だってあるもの。今週のおとめ座は、まさにそんな人生の“たそがれ”時を迎えていこうとしているのかもしれません。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

月とビジョン

今週のてんびん座は、遠くに在りて思うべきものを見上げていくような星回り。

「月」は日本において、古来から死んだ魂が還っていくあの世とされてきました。「月光は月へ還りぬ凍てながら」(矢口晃)は、そんな魂だけでなく、月から投げかけられた月光もまた地球に届きっぱなしなのではなく、月へと還っていくと言うのです。

植物の繁茂や潮の満ち引き、人間の月経やさまざまな生命の繁殖をひと通り見届けたら、暗く寒々しい宇宙空間を通過して、もときた場所に戻っていく。あるいは、もしかしたら知らず知らずのうちに私たちの魂の一部は、そうした月との往還を果たしているのかもしれません。例えば、満月の晩あたりに。

けれども、その全貌を知るのはおそらく私たちが死んだ魂となって丸ごと月へと還る時でしょう。知らないはずなのに、道を知ってるのはなぜだろう、とか。そんなことをきっかけにして。あなたにおいても、普段なら特別意識することのない、みずからの魂がもっている遠い射程についての実感が自然と湧いてきやすいはず。

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