isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
馴れ合いは御免被る
今週のおひつじ座は、皆が口を閉ざしている問いをあえて口に出して問うていくような星回り。
『森たどる黒衣の神父ほととぎす』(大島民朗)という句のごとし。
どこからか聞こえてくる「ほとどぎす」の声というのは、失われたものの気配であり、いまだ言語化され意識化されていない「声なき声」のメタファーとも言えるのではないでしょうか。
あなたもまた、「いまだ応答されぬ問い」を発していくなかで、そこにどこからともなく響いてくる一声を感じ取っていくことができるかも知れません。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
女神と文鳥
今週のおうし座は、後になって自分でもどうしてそんな不可解な決断をしたのか分からないことを、それにも関わらず行っていくような星回り。
トロイヤ戦争におけるギリシャ方の総大将アガメムノンのあまりに横暴な振る舞いに業を煮やしたアキレウスが、彼を討ち果たすべきか、それとも思いとどまるべきか(トロイヤ側もろともが総崩れとなるため)迷っていた際に、突如として女神アテネが天空が舞い降りてくる場面があります。
アキレウスの心理状態に関して、古典学者のドッズは「心的干渉」と呼び、宗教学者ニルソンは「彼自身の行動が、彼にとってよそよそしいものとなり、彼は自分の行動を理解できない」と述べています。
あなたもまた、自分でも制御できないような感情に駆られたり、納得しないままにそれを押しとどめたりといったことが起きていきやすいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
徹頭徹尾自分のため
今週のふたご座は、世界に触れ、姿を変えながら、落ちていく一滴の水になりきっていくような星回り。
『滝の上に水現れて落ちにけり』(後藤夜半)という句のごとし。
注目すべきは、「水が落ちた」のではなく、「水が現れて落ちていった」という表現です。ふつう「滝」と言うと、すでに水が流れ落ちている静的な状態を前提としているものですが、ここでは滝壺の上の、水が落下し始めて(流れ落ち始めている)落ち口に意識を集中させ、そのさらに上に盛り上がった水が音もなくあらわれては、直後に一気に姿を変えていく“動的な運動体”として滝を捉えているのです。
あなたもまた、そうした動的な運動体としての滝の水さながらに、何かしらの様変わりを遂げていくことになるかも知れません。