「その場で足踏みをするだけでも差が出ます。また、自宅でできるヨガもおすすめ。三角のポーズやキャット&カウは、体幹を使うので体の深部が動き、お腹に良い刺激を与えられます」(田中さん)
運動不足解消に加え、ストレスを軽減するものや腸内環境を整えるヨガも教えてもらった。いずれのポーズも、余裕があれば腹式呼吸をしながら行うとよい。
「横隔膜をしっかり上下させることで、中から腸を動かす運動にもなり、刺激になります」
【チャイルドポーズ(ストレス対策)】
正座で坐骨をかかとの上に乗せる。上半身を前に倒し、おでこを床に着ける。肘を曲げ手は上半身が脱力できる位置に置き、3~5呼吸。腕は後ろに伸ばしてもOK。
【ワニのポーズ(ストレス対策)】
仰向けになって右膝を曲げ、左手で胸へと引き寄せる。右手は肩の高さに真横に伸ばす。息を吸い、続けて吐きながら、手でサポートしつつ右膝を左側へと倒す。顔は伸ばした手のほうへ向ける。肩が床から離れないように注意しながら3~5呼吸キープ。反対側も同様に行う。
【キャット&カウ(運動不足解消)】
(1)肩の下に手首、股関節の真下に膝が来るように四つん這いになる。手の指はまっすぐ前に向け、肘の内側が前を向かず向かい合うようにする。
(2)鼻から息を吸い、吐きながら、肩甲骨の間を天井に突き上げるようにして、おへそを覗き込むように頭を下げる。おへそを尾てい骨に近づけ、お腹を引っ込めるイメージで。
(3)続いて息を吸いながら腰と頭を反らしてお尻を上へと突き出す。(2)と(3)を交互に5回ずつ行う。
【三角のポーズ(運動不足解消)】
(1)腰幅ふたつ分くらいに両足を開く。左のつま先を45度内向きにし、右のつま先は外側に開く。息を吸いながら手を真横に上げる。
(2)息を吐きながら、右真横に体を倒していく。内ももでボールを挟むイメージで力を入れ、四方八方から引っ張られるように手足をしっかり伸ばす。3~5呼吸繰り返す。反対側も行う。
【ガス抜きのポーズ(腸内環境を整える)】
足を伸ばして仰向けに寝てから、両膝を胸の前で抱える。お腹で太ももを押し上げるような意識で、ゆっくりと腹式呼吸を行う。難しければ片足ずつでもいい。3~5呼吸続ける。
小林暁子先生 内科医、小林メディカルクリニック院長。米国の腸関連医療にも詳しい。『今日からはじめる健美腸ルール』(講談社エディトリアル)ほか著書多数。
田中千哉さん 整体師、for.R整体院院長。腸で全身を整える「腸セラピー」を提案。『すごいストレッチ』(エムディエヌコーポレーション)監修ほか、雑誌等で活躍。
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※『anan』2017年11月29日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・高松由佳 モデル・麻絵 イラスト・原田桃子 取材、文・新田草子
(by anan編集部)