(9)不安で転職できずにいる
例えば、経済的な不安や年齢的な不安などから、転職したいけどできないと思っている状況だと、現在の仕事に苦痛を感じやすくなります。
仕事が苦痛のまま過ごすと起こること
仕事が苦痛のまま過ごすことには、さまざまなリスクがあります。最も大きなリスクは、自分の幸せを後回しに考え始めることです。
(1)気分が落ち込みやすくなる
苦痛を我慢ばかりしていると、心が疲れてしまいます。そうすると、次第に不安が強まり、それと共に気分の落ち込みも強くなっていきます。ささいなことで傷つきやすくなったり、頑張る意欲も湧かず、ドンヨリとした気分が続く場合もあります。
(2)自分にも他人にも攻撃的になる可能性がある
人は苦痛を感じている時ほど寛容になれず、何事にも攻撃的になりやすいです。ささいなことでも他者を攻撃したいという気持ちに駆られてしまうこともあります。もちろん自分のことも好きになれないので、自身を責めやすくもなります。
(3)自分の幸せを後回しに考え始める
つらい時ほど、何も考えたくないと思いませんか? 苦痛を我慢していると、本当は興味のあること(おしゃれ、恋愛、未来のことなど)に関心を持つ余裕を失い始め、自分の幸せを後回しにしてしまうようになる傾向があります。
仕事が苦痛な時の対処法
苦痛を感じたままにしておくと、リスクがあることが分かりました。最後に対処法を紹介するので、自分に合った方法を見つけて取り入れてみてください。
(1)仕事から遠ざかる時間をつくる
苦痛なものに触れ続けると、その思いが増します。一時的でも仕事から離れる時間をつくることは、心の休息になりますし、冷静に今後について考えるいい機会にもなるでしょう。プライベートな問題を抱えている場合は、その解決を優先することも有効です。
(2)対人関係の問題に対処する
対人関係の問題で悩んでいて苦痛に感じている場合は、上司や会社などに相談する方法も有効です。あまりにトラブルが多いなら、環境を変えることも視野に入れてみるといいでしょう。
(3)我慢する癖があれば見直す
我慢はストレスに耐える方法の1つですが、続けると不安や気分の落ち込みを強めてしまいます。
あまりに我慢することが多いなら、癖になっている可能性もあるため、なぜ我慢ばかりしてしまうのかを根本的に見つめて、考え方や物の見方を変えるように心掛けていきましょう。そうすることで今までと感じ方が異なってくるかもしれません。
(4)自分に合った気分転換をする
休暇を取る、好きな人と会う、相談できる人に話す、好きなことをする、泣きたい時はちゃんと泣くなど、自分に合った気分転換を意識して行うこともストレスが発散できるので取り入れてみてください。
(5)思い切って転職する
自分の能力が十分に発揮できなくて苦痛を感じている場合は、仕事を変えることも有効です。自分に合った洋服を自由に選んでいるように、仕事も自分で選んでいいのです。