ドイツのお菓子といえば、シュトレンやバームクーヘンが有名ですよね。けれども、クリスマスに食べられている「レープクーヘン」って知っていますか?この伝統的なお菓子がおいしいと評判なんです!ここでは、「レープクーヘン」の魅力についてご紹介♪
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レープクーヘンってどんな料理?
「レープクーヘン」は、ドイツを中心として中央ヨーロッパ各地で作られている伝統的なお菓子のひとつ。クリスマスに飾ることでも有名で、その時期のマーケットで売っている大きなハート型のクッキーのようなお菓子が「レープクーヘン」です♪
あの有名な童話『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家も、この「レープクーヘン」で作られているという設定なのだとか!本場・ドイツでは、「レープクーへン」は求められる品質基準が定められていて、それを満たすことではじめて名乗ることができる名称でもあります。そんなことからもわかるように、ドイツ文化に深く根ざした伝統的なお菓子といえるでしょう。
レープクーヘンの由来
現在、私たちが知っている「レープクーヘン」が発明されたのは、ベルギーにある町・ディナンといわれています。そこからベルギーとドイツの国境の町・アーヘンの人たちによって継承・変化。さらに、フランク地方にある修道院に引き継がれていったのだとか。そして、修道士たちはそれをデザートとして製造するようになったそう。「レープクーヘン」は保存がきいて長持ちするのも特徴のひとつ。そのため貯蔵しやすく、食料のとぼしい時期でも修道士たちに分配できたのだとか。
そして現在、伝統的なクリスマスの焼き菓子へと変わってきたのです。
「レープクーヘン」の名前の由来は、正確には一致した答えが見つかっていないそうです。たとえば、「レーベン(Leben)=命、生活」の「クーヘン(Kuchen)=ケーキ」と解釈する人もいれば、「レーベン(Leben)」はラテン語の「リーブム(libum)」が由来だという人もいます。また、ドイツ語の「ライプ(Laib)=パンなどの塊」が期限だという人もいるそうです。
どんな味がするの?
「レープクーヘン」は、ハチミツをたっぷり使ったお菓子。さらにスパイスも使っているので、ただ甘いだけでなくスパイシーな味と香りがあるのも特徴です。使われているスパイスは、シナモンやクローブ、アニスなど。また、よくアーモンドやクルミなどのナッツ類や、レモンピールやオレンジピールなどの柑橘系、そして、チョコレートといた素材で味付けされます。
ひとくちに「レープクーヘン」といっても、その種類はほんとうに多種多様!食感も、しっとりとしていて柔らかいものから、歯が立たないくらい固いものまでさまざまです♪
市販で買えるレープクーヘン3選
▶1. 気軽に通えるドイツパン屋「ベッカライ・ヒンメル」
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基本的に「レープクーヘン」は、クリスマスに食べられる焼き菓子。そのため、クリスマスのシーズンなら、日本国内でも比較的容易に販売しているお店を見かけることができるでしょう。たとえば、東京にあるドイツパンのお店「ベッカライ・ヒンメル」など。このお店は、目黒や自由が丘などに系列店があります。
▶2. 通販のできるお菓子屋さん「ユーハイム」
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また、オンラインでの通信販売も可能です。たとえば、お菓子屋さんの「ユーハイム」では、レープクーヘン入りのドイツ菓子の詰め合わせ「クリスマスギフトセット」を販売しています。ここでは、日本で作られていながらも、ドイツの国家資格を持っているマイスターがつくるレープクーヘンを楽しむことができるのです。
▶3. 本場ドイツの専門店「レープクーヘン・シュミット」
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そして、本場・ドイツに行く機会がある人で、お菓子好きの人なら必ず足を運んでほしいお店が「レープクーヘン・シュミット(Lebkuchen Schmidt)」です。このお店はその名の通りレープクーヘンの専門店で、世界でもっとも有名なレープクーヘンのお店。お菓子が入っている缶や箱もかわいらしいのも魅力。お土産もの探しにもベストなお店です♪
その甘くてスパイシーなテイストはクセになる♪
いかがでしたか?ドイツの伝統的なお菓子「レープクーヘン」。日本ではシュトレンやバームクーヘンほどの知名度はないものの、それらと比べても引けを取らないほどおいしさを誇る焼き菓子となっています。その歴史や由来もなんだか魅力的♪日本国内でも購入することができるので、ぜひ探してみてください。もちろん、本場・ドイツでも!
ぜひ一度、試してみてください。ちょっとスパイシーで最初は驚くかもしれませんが、きっとクセになっちゃうことと思います!