無駄がなく、シンプルで洗練された雰囲気が魅力の「ホテルのようなインテリア」。お家時間が長くなると、旅が恋しくなり自宅をホテルのような空間にしたい、と憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、自宅でも非日常感が楽しめるホテルのようなインテリアをつくるポイントをご紹介します。
憧れのホテルに思いをはせる、「非日常感」が魅力
モノが厳選され、配置にも無駄がないホテルのインテリア。自宅でもそんな洗練されたインテリアを取り入れたいと思ったことはありませんか。ホテルを意識してインテリアをつくることは、ただ美しく整ったお部屋にすることが目的ではありません。いつか訪れたような憧れのホテルにほんの少し近づけることで、旅を思い出し非日常を楽しめることが魅力です。
今回は、そんなホテルのようなインテリアを自宅で楽しむポイントをご紹介します。
ホテルのようなインテリアをつくるポイント
1:インテリアは「シンプル」を基本に
ホテルのタイプにもよりますが、ホテルのインテリアは基本的に無駄なモノが一切なく「シンプル」に整えられています。ホテルを意識したお部屋をめざすなら、まずベースとなるお部屋をできるだけシンプルに整え、生活感を抑えましょう。細々としたモノやパッケージが目立つモノは隠す収納に、見えるモノは厳選するのがポイントです。お部屋がすっきりとしたら、ワンルームなどの小さなお部屋でも「くつろぎの場」を用意してみましょう。
たとえば、以下のようなコーナーをつくってみてはいかがでしょうか。
・座り心地の良いひとり掛けチェアやソファとサイドテーブルをベッドの足元に
(ワンルーム・縦長のお部屋でも取り入れやすい)
・収納家具は低めのキャビネットがおすすめ
・手元を照らすデザイン製のあるスタンドライトをプラス
木製家具は、ウォールナットなど質感のある素材を意識して選ぶと、よりホテルのようなインテリアに仕上がります。
2:ほの暗く温かみのある照明を
ホテルで過ごす時間がリラックスできるのは、照明の取り入れ方にも秘密があります。メイン照明だけでお部屋を照らすのではなく、お部屋のあちこちに照明器具を分散して配置する「1室多灯」が心地よさの鍵になります。
光の色はオレンジがかった暖色系を、ほの暗いくらいのやわらかな光でお部屋を満たしてみてください。ベッドまわりには、足元をやさしく照らす(フットライト)をプラスするのも良いでしょう。
3:「ベッドまわり」はホテルのようなインテリアの要
ホテルのようなインテリアを取り入れやすいのは寝室。他のお部屋に比べ目的がはっきりとしたお部屋なので、家具や雑貨を厳選しやすい場所でもあります。
以下のようなことを意識してベッドまわりを整えてみてはいかがでしょうか。
・柄物はインテリアを統一しにくく生活感が出やすいため、無地、白ベースのベッドファブリックを選ぶ
・ベッドまわりに置くサイドテーブルやアートなどはシンメトリー(左右対称)に配置する
・ベッドスローやベッドスプレッドをプラスする
・枕のほかに、クッションをたくさん置く
4:収納雑貨も含め、インテリアに使う「色」を統一
ホテルのようなインテリアをめざすなら、色を多く使わず同系色のグラデーションで統一すると洗練された雰囲気をキープできます。白ベースでベージュやブラウンなどで揃えると、落ち着いた印象の大人のインテリアに仕上がります。リゾートホテルのようなイメージがお好みなら、アクセントカラーとしてブラウンの代わりに海を思わせるブルーを取り入れるのも素敵です。
また、ベッドフレームやサイドテーブル、チェアなどに使われている樹種も、色合いやテイストを統一するよう意識してみてくださいね。
5:モダンな「フレームアート」を壁に飾る
シンプルな空間がベースになっているとはいえ、あまりにもさっぱりとしたインテリアだと寂しい感じがしますよね。そんな時には、ディスプレイにこだわってみましょう。
気軽に取り入れるなら、モダンなアートが際立つホテルのお部屋を思い浮かべながら、あなた好みのポスターなどを細めのフレームに入れて飾ってみてください。
写実的なものよりも、はっきりとしたモチーフが存在しない抽象的なアートがホテルのようなインテリア向き。グレイッシュカラーなど無彩色な色合いや、ゴールド・シルバーといったラグジュアリーな色合いを選ぶと良いでしょう。アートに合うフラワーベースやトレイなどを厳選してディスプレイすると雰囲気が出ます。