舌ブラシを使用する
コーヒーの微粒子は舌の表面に付着するため、口臭を防ぐにはこの微粒子を取り除く必要があります。
微粒子は舌ブラシで取り除くことができます。食後の歯磨きと同様、コーヒーを飲んだ後の舌磨きを習慣にすれば、コーヒーによる口臭はずいぶんと防ぐことができますよ。
舌ブラシはドラッグストアなどで購入することができますが、手元にないときはガーゼを使ってもいいです。あまり強い力でゴシゴシとこすると舌の表面にある「味蕾」という味を感じる細胞を傷つけてしまう場合があるので、力加減には注意が必要。軽くなでるように磨きましょう。
こんなシーンに要注意
コーヒーとたばこの組み合わせ
喫煙者に比べ、たばこを吸わない人はたばこのにおいを強く感じます。これはたばこに含まれるタールが喫煙後も口の中ににおいを残し、口臭の原因となるためです。
コーヒーもたばこも口臭の原因となるため、組み合わせれば口臭が2倍に。さらに、コーヒーは利尿作用があるため体内の水分量とともに唾液の分泌も低下させます。これによって歯や舌の表面についた、口臭の原因となるタールが増加してしまい口臭を悪化させる恐れもあります。
喫煙者にとってコーヒーとたばこは最高の組み合わせかもしれませんが、口臭で周囲に迷惑をかける可能性を常に頭に入れておきましょう。
空腹時のコーヒー
空腹時には、特に口臭が強まる傾向にあると言われています。この状態を、「飢餓口臭」といい、唾液の分泌量が減って細菌が増殖し、口臭の原因物質がたくさん作られるためにおこる症状です。
この状態でコーヒーを飲んでしまうと、利尿作用によりさらに唾液の分泌が低下し、口臭が悪化することがあります。さらにコーヒーに含まれるカフェインが胃液の分泌を促し、胃の荒れと口臭の原因となる場合があるので注意しましょう。
食事や水分をしっかり摂取して唾液の量を増やせば口臭は弱まるので、空腹時には軽い食べ物や水分を補給するようにしてください。
のどが渇いているときのコーヒーにも注意
空腹のときと同様、のどが渇いているときも口の中は口臭がおこりやすい状況となります。コーヒーとは関係なく、口の中が渇いているときには唾液量が減少し菌が繁殖しやすいためです。
緊張しているときはこの症状が起こりやすくなります。その状況でコーヒーを飲むと、口臭をの原因を作る嫌気性菌が活発になってしまい、さらに口臭が発生しやすくなってしまいます。
緊張しているとき、リラックス効果のあるコーヒーを飲んで落ち着きたいという人も多いかもしれませんが、口が渇いているときにはコーヒーよりも水やお茶がおすすめです。
でもコーヒーが口臭予防になる場合も!
コーヒーが口臭の原因になるという説明をしてきましたが、飲むタイミングによってはコーヒーが口臭予防の役割をしてくれることがあります。
例えば、ニンニクを食べたときにコーヒーの成分でニンニクによる口臭を緩和させることができるのです。これは、ニンニクの臭いの原因であるアリシンを消臭する成分がコーヒー豆に含まれているため。ニンニク料理の後にコーヒーを飲むことはニンニクの口臭対策にも有効なのでおすすめです。
コーヒー豆を4~5粒噛んでから口をすすぐと、コーヒーを飲むよりもさらに効果が期待できます。
おわりに
仕事中や朝の一杯に、コーヒーは欠かせないという人も多いですよね。そんなコーヒーが口臭の原因になるとしたら、飲むのをためらってしまうかもしれません。
しかし、コーヒー中毒という言葉もあるくらい、コーヒーと私たちの生活は密接に結びついています。これからもおいしくコーヒーを飲むために、原因を知ってしっかりと対策をしておけばおいしくコーヒーを飲み続けることができますよ。
口臭は自分では気づきにくいものなので、しっかりと対策することが大切です。紹介した方法は簡単に試せるものばかりなので、ぜひ実践して、これからもコーヒーを満喫してくださいね!