ここ数年人気継続中の「サバ缶」。EPAやDHAといった栄養素が注目されたのはもちろん、缶詰ならではの扱いやすさ、意外とアレンジ幅も広いことも魅力です。そんなサバ缶を味わいつくそうと、サバ缶市場を牽引するマルハニチロさんに、とっておきのアレンジレシピを教えていただきました。
今回お話を伺ったのは、マルハニチロ株式会社グロッサリー事業部の綱島さん。「原料や調味、製法、品質にこだわり、安全・安心な商品を日々製造するのはもちろん、時代の変化やお客さまのニーズに応じ、市場に適した新商品を提案できるよう心掛けています。サバ缶だけでも多数の商品があるので、ぜひいろいろな味わいを試してみてください」(綱島さん・以下同)。1月25日現在、マルハニチロで販売されているサバ缶は12種類。人気の高さが分かりますね。そんな絶大な支持を集めるサバ缶をもっとおいしくいただけるレシピをご覧ください!
◆「さば水煮deアヒージョ」◆
ニンニク&オリーブオイルとの相性は抜群。
パスタやリゾットへのアレンジもOK!
【作り方】耐熱皿にサバ缶(汁ごと)、冷凍ブロッコリー、ニンニク、オリーブオイル、唐辛子、ドライオレガノ、塩、ブラックペッパーを入れ直火で7~8分煮込む。仕上げにイタリアンパセリを散らせば完成。
「サバとニンニクの効いたオリーブオイルは、抜群の組み合わせ。缶汁ごと使うことで、サバのうま味を余すところなく堪能できます。このレシピで使用しているのはブロッコリーですが、他にもマッシュルームやパプリカ、ミニトマトなども合いますよ。バケットを添えてパーティメニューのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。このアヒージョをパスタにからめたり、残ったオイルでリゾットにしたりするのもおすすめ。リゾットはオイルにお米を入れ煮立てて、最後にピザ用チーズとこしょうをかけるだけと簡単ですが、サバのだしが染み込んだオイルがおいしさを引き立ててくれます」
◆「さばペーストのひとくちおつまみパイ」◆
サバとアボカド、パイ生地の食感の違いが
楽しく、見た目も可愛いワインのおつまみ
【作り方】オーブンを200℃で予熱し、冷凍パイシートに塩、ブラックペッパーをふり8等分したら、タイムや薄く切ったミニトマトをのせ、焼き色がつくまで15分焼く。汁気を切ったサバ、アボカド、タマネギ、レモン汁、パセリ、粒マスタード、マヨネーズ、塩、ブラックペッパーをペースト状になるまで混ぜ、好みのハーブやピクルス、チーズと共にパイ生地でサンドすれば完成。
「舌触りがなめらかなアボカド、ふんわりとしたサバの身、サクサクのパイ生地の3つの食感が楽しいおつまみメニューです。ころんとしたひと口サイズで食べやすく、冷凍パイシート1枚で3~4人分できるので、ボリュームもありおすすめです。サバペーストに入れた少量のマスタードが、鼻に抜ける香りを演出してくれるのも味わいのポイント。サバ缶の代わりにイワシやサンマの水煮、ツナ缶を使ってもおいしく作れますよ。ハーブやピクルス、チーズを使っているのでワインによく合います」
◆「さば缶のトマトチーズ焼き」◆
見た目は凝った料理に見えても実は
フライパン不要の簡単レシピ
【作り方】耐熱皿にカットトマトと玉ネギを入れてラップをして3分加熱しトマトソースを作る。平たい耐熱容器にトマトソースを広げてサバの水煮をおき、チーズをのせトースターで5~6分加熱。パセリを散らして完成。
「トマトは青魚の臭みを抑えてうま味をアップさせるので、サバと相性抜群の食材です。和風のイメージの強いサバにトマトの酸味とチーズの塩味が加わることで、簡単に洋風おかずに変身します。使う調理器具は電子レンジ、オーブントースターのみ。フライパンを使わずに10分ほどで完成します。トマトとサバは缶詰を使っているため、面倒な下処理も不要です。あと1品欲しいときや簡単に栄養をとりたいときなど、幅広いシーンで活躍してくれます」
◆「さば水煮の柚子こしょうポン酢」◆
サバのうま味がしっかりと引き立つ
ごはんがすすむ、ちょい足しレシピ
【作り方】サバの水煮にユズこしょうを添え、ポン酢しょうゆをかけるだけ。
「塩で味付けしているサバ水煮缶は、そのままでもおいしく味わえますが、ユズこしょうとポン酢しょうゆをプラスするのもおすすめ。ユズこしょうのピリッとした刺激と香りが味のアクセントになり、ひと味違ったおいしさになりますよ。シンプルなメニューなので、簡単に魚料理を食べたいときやサバそのものの味を楽しみたいときに最適です。ごはんとの相性ももちろん抜群なので、大根の煮物やキンピラゴボウ、ひじきの煮物など、和食がメインの食卓に加えてみてはいかがでしょうか。ちなみに、ユズこしょうのカプサイシンは、脂肪の分解を助けてくれますよ」
◆「さば味噌麻婆豆腐」◆
おみそベースも以外にいける!
時短で作るマーボー豆腐
【作り方】フライパンに油とニンニクを入れ、弱火にかけて香りが出てきたらショウガ、ネギも加え炒める。食べやすい大きさに軽くほぐしたサバのみそ煮を缶汁ごと、豆腐、水を入れて沸騰させ、酒、豆板醤、しょうゆで味を調えます。水溶き片栗粉でとろみをつけ、仕上げにニラを加え、ごま油を回し入れ完成。
「マーボー豆腐を食べたいけど、作るのに手間がかかり面倒というときにおすすめしたいのが、サバのみそ煮缶を使ったこちらのレシピ。缶詰は加圧加熱殺菌処理により、すでに食べられる状態になっているのが特徴。面倒な下処理が不要で手軽に作れることが、缶詰レシピの大きな魅力です。マーボー豆腐といえば山椒の香りが特徴ですが、こちらはサバみそ缶の味付けをそのまま生かした、みそ風味のマーボー豆腐。みそのコクと豆板醤の辛味が後を引くおいしさです。掲載レシピは中辛ですが、お好みに合わせて豆板醤の量を調節してください」
◆「さば水煮のキムチ鍋」◆
加熱するとふっくらする点もサバ缶の魅力。
相性抜群のキムチで温まる冬のおすすめ
【作り方】鍋に水とキムチの素、すりごま、みそを入れてよく混ぜておきます。キャベツ、玉ネギ、モヤシ、エノキ、シメジ、豆腐、マロニーなどのお好みの具材を入れ火にかけ、沸騰したらサバの水煮を缶汁ごと入れ、再び煮立ったらニラを入れ完成。
「寒い季節には、唐辛子の辛味で体が温まるキムチ鍋はいかがでしょう。キムチ鍋の本場、韓国でもヘムルタンやテンジャンチゲなど海鮮×野菜×キムチの鍋は定番で相性抜群の組み合わせ。ちなみに、缶詰のサバを加熱するとふっくらとした食感になり、そのまま食べるのとはまたひと味違うおいしさになります。もちろん魚の面倒な下処理もなく煮込み時間も短くて済むので、忙しいときのお助けレシピにもおすすめ。野菜は、どんなものでもOK。鍋の定番ネギや白菜などを使えば、旬の味を手軽に楽しめます。シメのおすすめは、うどんやラーメン。サバと野菜のだしが染み込んだキムチスープに麺がよくからみ、最後までおいしく味わえます」
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マルハニチロさんのサイトでは、「簡単しあわせレシピ」として、マルハニチロ商品を使った手軽でおいしいメニューを多数紹介しています。世界各国に拠点があるため、日本はもちろん世界各国のレシピをチェックできますよ。もちろんサバ缶レシピもそのひとつ。和のイメージを覆す幅広いレシピがたくさん掲載されているので、ぜひのぞいてみてくださいね。
※紹介しているレシピで使用した商品はこちら。