(2)成功体験が少ないから
そもそも、行動していないので何かを成し遂げることができていないというケースもありますし、努力したけれども結果的に報われなかったケースもあるでしょう。
中でも、頑張ったけれど報われなかったという挫折体験をすると、私たちはひどく打ちのめされます。
「今度も、前みたいにうまく行かなかったらどうしよう」と怖くなり、取り組む前から悲観的な発想にとらわれるようになります。
(3)幼少期の影響から
幼少期の経験は、私たちの内面に大きな影響を与えるといわれています。よって、親から否定的なことを言われて育ってきたりすると、自信が持てず自分を肯定的に捉えることができにくくなる傾向があります。
また、学生時代に仲間外れにあったり、クラスの子になじめず疎外感を味わったりといった経験があると、自分が良くない存在のように思い込んでしまい、悲観的な考え方に偏るようになります。
ネガティブ思考を上手にコントロールする方法
前述したように、ネガティブ思考はデメリットばかりではありません。
ですので、そんなネガティブ思考をコントロールし、上手に付き合っていく方法を最後にご紹介します。
(1)不安なことを紙に書き出す
ネガティブ思考の人は頭の中でぐるぐると考え続けていると、不安が膨らんでどんどん悲観的な発想が止まらなくなってしまうので、不安なことは紙に書き出して「見える化」しましょう。
もし恋愛で「彼氏からの連絡が遅いと不安になる」としたら、なぜそれで不安に感じてしまうのかについて、例えば「嫌われたのではないかと思うから」「浮気されているのかもしれないと思うから」など、書き出してみます。
そうすることで、自分の中にある悲観的なストーリーを客観的に把握することができます。取り越し苦労の癖などにも気付くことができるでしょう。そして、自分と不安感の間に適切な距離が生まれることで、不安に飲み込まれずに済むようになるのです。
不安感をなかったことにするのではなく、きちんと向き合うことで2人の関係の不安要素を減らすことにもつながります。
(2)対策を考えて実行する
上記のように、何が不安なのかを書き出した後は、どうすれば良いのかについても案を出しましょう。
例えば「彼氏に話してみる」でも良いですし、「趣味に集中する」などでもOKです。大切なことは、対策を考えて実行することです。
ネガティブ思考が良くないと思われているのは、悩むばかりで行動ができなくなってしまう点にあります。しかし、行動に移せるようになれば、ネガティブ思考の悪い面は出にくくなるでしょう。
(3)「どうすればできるようになるのか?」を考える
ネガティブ思考の人は、取り組む前から「私には無理そう」と判断して、できない理由をあれこれ探して自分を納得させようとします。
そこで自分に対する質問の仕方を変えてみましょう。「どうしたらできるようになる?」と質問してみると、できる理由を探すようになります。
元々、ネガティブ思考の人は発想力に優れており、改善点を見つけることが得意です。自分に対する質問の仕方を変えることで、ネガティブ思考のメリットを生かすことができるようになるでしょう。