小麦粉からできたもちっとした歯ごたえのショートパスタ。スーパーで、いろいろな種類を見かけますよね。ここでは、代表的なショートパスタ9種類と、それを使ったレシピ5選をご紹介。きっと、いろいろなショートパスタを楽しみたくなりますよ。
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ショートパスタの種類
マカロニ
身近な食材パスタは、ロングとショートのふたつに分かれます。その内、ショートパスタだけでも数百種類もあるというのだから驚きです。ここでは、代表的なショートパスタのご紹介をします。
まず、はじめに「マカロニ」は、日本でもっともポピュラーなショートパスタではないでしょうか。中心に穴のある筒状で、表面がつるっとしたもののことを言います。
イタリア語では「マッケローニ」と呼ばれ、16世紀にローマ法王があまりのおいしさに「マッケローニ!(うまい)」と叫んだことが名前の由来とか。
おすすめの使い方
マカロニの空洞部分はソースに絡みやすい特徴をもち、生地の厚みもあることからクリーム系が合うと言われています。グラタンは、その代表的なレシピのひとつに挙がりますよ。マヨネーズとも相性がよく、野菜と一緒に和えたサラダは馴染みのある食べ方ですよね。
ペンネ
次に紹介するペンネですが、日本ではマカロニ同様、人気のショートパスタです。ペンネは、一見マカロニに似ていますが、表面に細かい溝が入っていることと、先端が斜めにカットされているのが特徴です。
よく食べられている地域はイタリアのカンパニア州やシチリア州で、斜めに切られた部分がペン先に似ていることから、イタリア語で羽根やペンを意味する「ペンネ(Penna)」と名付けられたそうですよ。
ペンネの特徴は、なんといっても肉厚の生地でモチっとした歯応え。その食べ応えある食感に負けないソースは、濃厚系がおすすめです。トマトでコクを出したソース「アラビアータ」は、世界で人気のペンネ料理です。
ファルファッレ
続いて、見た目がかわいいショートパスタのご紹介です。
見た目通りリボンのような形から、リボンパスタと表記されることもありますが、名前の語源は蝶ネクタイに似ていることから付けられています。イタリア語で蝶を「ファルファッラ(Farfalla)」といい、女性複数形にして「ファルファッレ(Farfalle)」と言うのが語源です。
ファルファッレの食感は、薄い生地ではありますが中心部に厚みがあるので、いろいろな食感が楽しめるのが特徴です。
ファルファッレの形状から、深い溝ができます。そこにソースが絡み、味を逃がさない特徴があるんですよ。薄い部分と厚い部分の両方に合うソースは、オイル系やクリーム系。また、ドレッシングに和えてサラダでもおいしくいただけます。
ニョッキ
ニョッキは他のショートパスタと異なる特徴があるんです。それは、他のショートパスタが小麦粉メインの材料なのに対して、ニョッキはじゃがいものデンプン質が入るところ。
じゃがいもがベースで崩れやすいので、独特な団子(ダンプリング)状の形状になるんです。バリエーションとしては、ほうれん草やカボチャ・リコッタチーズなどを使うこともあります。
素材の性質から生か冷凍になるので、乾燥したショートパスタよりゆで時間が短いんですよ。
じゃがいもがメインのニョッキは、モチモチ柔らかい食感で形状も団子状と使いやすいため、調理のバリエーションが広がる食材です。あっさりしたソースより、濃厚なクリームソースやトマトソースに合い、クリーム煮やスープにもおすすめです。
ラビオリ
次にご紹介するのはラビオリです。ラビオリは、二枚のパスタ生地の間にフィリングを詰めたショートパスタになります。
作り方は、大きく平らに伸ばしたパスタ生地の上に、肉・野菜・チーズの具を等間隔に置いて、もう一枚のパスタ生地を重ねます。フィリングのふちに合わせて、切り口をギザギザにカットした特徴あるショートパスタなんです。
フィリングは、肉や白身魚とチーズもゴルゴンゾーラなどバリエーションがありますよ。
ラビオリは、本格的なイタリアンを楽しみたいときにおすすめのショートパスタです。見た目もおしゃれなので、おもてなし料理にもぴったり。フィリングによってクリーム系・トマト系にも合いますし、ホールトマトを使ったミートソースもいいですね。
コンキリエ
続いてのコンキリエは、見た目通りのイタリア語で「貝殻」の意味をもつショートパスタ。
コロンとしてかわいいフォルムが特徴で、大きさは40mmほどになり、大きいサイズになると80mm近くの呼び方が「コンキリオーニ」となります。反対に、コンキリエより小さい20mmほどの大きさのものは「コンキリエッテ」と呼ぶんですよ。
貝殻の形で空洞が大きく、ソースに絡みやすいのが特徴。コンキリオーニになると詰め物をしてチーズ焼きもできますよ。
コンキリエはしなやかな歯ごたえがあり、空洞があるのでソースと一体感が生まれます。ミートソースやバジル系のソースと相性がよく、煮込み・スープにもOK。イタリアの家庭では、ブロッコリーのクリームソースで味わうのが人気とか。
フジッリ
ショートパスタのひとつフジッリは、パスタ生地を細長く伸ばして、クルクルとらせん状に巻いています。
名前の由来は、らせん状に巻かれた形がライフルの銃身に似ているので、古いイタリア語の「フジッリ(fusile)」が語源と言われ、日本では「カールマカロニ」と呼ばれることも。
ねじれをいれることで弾力があり、厚みもあるので歯ごたえのよいショートパスタなんです。太さはいろいろで、長さは40mm~50mmが主流ですよ。
フジッリはねじれからできた深い溝が特徴で、その溝がソースを絡めるポイントとなります。ソースは濃いめのベースでクリーム系・トマト系がおすすめ。ゆでるとボリュームが出て、食べ応えのあるひと皿になりますよ。
ルマコーニ
続いて紹介するショートパスタは、ルマコーニです。
ルマコーニは、筒状でカーブを描いたまあるい形をしていて、片方の穴が潰れていてとても個性的。見た目がカタツムリの殻に似ていることから、イタリア語でカタツムリの意味の「ルマーケ(Lumaca)」が名前の由来と言われています。
大きさは30mm~30.5mmあり、厚めの生地で作られているので、もっちりした歯ごたえを楽しめるショートパスタなんですよ。
とにかくボリュームがあって厚めの生地なので、パスタに負けない濃いソースと相性が抜群。空洞部分が広いので、中に詰めるような感じでソースを和えるといいですよ。味はトマト系がおすすめで、煮込み料理にも使えますよ。