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ついイライラ…感情的に子どもを叱ってエスカレートしないための「6秒ルール」

子育て

子どもの上手な叱り方を家庭教育アドバイザーのTERUさんに取材。子どもを叱るときに親が意識するべきこと、親自身のイライラの収め方、感情的に叱ってしまった後のフォローの仕方を紹介します。

家庭教育アドバイザーのTERUさんに、子どもにきちんと伝わる上手な叱り方、叱る場面を減らせる親の心得を聞いてきました。そんな「叱り方」のテーマ最終回である今回伺うのは、親自身のイライラの収め方。

子どもにきちんと伝わる上手な叱り方
叱る場面を減らせる親の心得

よくないとわかっているのに、叱りながらますますイライラがエスカレート…そして叱った後に「あんなこと言わなければよかった」と後悔してしまう…という場面は親なら誰しもありますよね。そんなときはどうしたら、余計なことを言わずに済むのでしょうか。また、叱りすぎてしまったときに大切なフォローの方法についても教えていただきます。

余計なことを言わないよう6秒待ってイライラを収める

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よくないと分かっていても、叱りながらますますイライラしてエスカレートしてしまうことが…
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親も人間です。イライラだってします。そして感情的になってしまうというのは、親として子どもを想う大切な心を持っているからなので、まずは自分を責め過ぎないでください。
ただし、余計なことまで言わないようにコントロールする術は知っておくといいと思います。

私は「数秒待つ」ことをおすすめしています。
アンガーマネジメントの考え方で"6秒ルール"といわれるものがあります。人の怒りのピークは怒りを発してから6秒後だと言われていて、この6秒を耐えれば怒りのボルテージは下がっていきます。なので、できるだけ怒りの矛先から目を反らして6秒やり過ごせるようにしてみてください。

・好きな歌を頭の中で歌う
・何かを観察する
・自分の動作を実況中継する

など、自分なりの方法を見つけてみてください。

大人が複数で責めないこと。1人は逃げ場になる

親のどちらかが叱っている場合、あるいは祖父母などがいる場合に、ほかの大人はどのようなスタンスでいればいいでしょうか
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大前提は「一緒になって責めないこと」。一人が叱っていたら一人は静観がよいと思います。変なフォローをすると、話がややこしくなります。

叱るは一対一の行為です。複数で責めてはいけません。

できることなら、役割は分けてもいいと思っています。一人は叱る、一人はフォローするなど。  
とはいえ、一緒に過ごす時間の長さが違うので、なかなか難しいかもしれません。日ごろ長く接している方が常に叱る役割にいるのは、大人にとっても辛いですよね。時と場合で、対処できるよう、大人同士で話せるといいですね。

「叱りすぎた」と後悔して思い出すことも親の愛情

過去に子どもを叱りすぎてしまったことが忘れられず、後悔しています。子どもはトラウマになっていないかなとか…
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よくYouTubeでの動画配信へのコメントで、「2年前にこの動画見たかった」というような声をたくさんいただくんです。そのくらい、以前のことを後悔してやり直したいという思いを持っている親御さんが多いんだなと思います。

ただ、昔を思い出して後悔することも親の愛情です。どうか自分を否定しすぎないでください。できなかったことを振り返って反省してもプラスにはならず、増すのは自分への嫌悪感だけだったりします。
もしも、トラウマ…というようなことがあったとしても、子育てに遅いなんてことはなく、いつでも挽回できます。

だからこそ、マインドセットが大切。昔からではなく、「今から」に目線の切り替えして欲しいと思います。

子育てに予習は必要だけど、復習はいりません。
気にしたところで未来しか変えられないですし、これからの予習をするほうが親の精神衛生上もいいです。予習は未来を生きる「武器」を入れる行為です。
子どもと歩む「未来」は今からしかありません。

叱りすぎたときは素直に認め謝り、すぐ切り替えを

何年も前のことは変えられませんが、目の前のことは対処ができます。「あ、今言い過ぎた…」と感じることはよくあると思います。

まずは真摯(しんし)に謝る

明らかに「今」叱りすぎてしまった…そんなときは、子どもにすぐに真摯に謝って下さい。
ただ、気をつけたいのは「叱った内容」についてまで打ち消さないことです。

1.理不尽な叱り方について謝る
「強く言いすぎてしまったね。ごめんね」
2.叱った理由を否定しないように思いを伝える
「大切なことだから、どうしても分かって欲しくて思わず強く言ってしまったの」

このように、何を謝り、何を伝えたいかをはっきり分けて言葉にしてください。とくに2の「親の思い」はしっかり伝えるべきだと思います。

ここで、気を付けたいのは、子どもを責めるようなことを言うこと。
「ごめんね。でも、●●ちゃんも悪いのよ」など。

これでは、なんのフォローにもなっていません。でも、気をつけていないとつい言いがちなんですよね。だからこそ、くれぐれも「真摯に謝ること」を意識してください。相手を責めることは絶対してはいけません。

また、叱った後は子どもとたっぷりコミュニケーションをとりましょう。

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