強い心で信念を貫いたり、物事に立ち向かっている人を見ると、憧れますよね。どうすればそのように強くいられるのでしょうか。今回は、心理カウンセラーの大塚統子さんに強い心の持ち主の特徴や、強い心を持つメリット&方法を伺いました。
第一線で活躍するアスリートのように、強い心で信念を貫き、つまずいてもくじけずに何度も立ち上がり、課題を克服していく姿は魅力的に映るでしょう。
強い心はどうすれば手に入るのでしょうか。今回は、強い心を持つ人たちの特徴や、強い心を持つ方法について紹介していきます。
強い心とは
心の強度は明確に測れるものではありませんが、強い・弱いと表現されます。
強い心とは、打たれ強く、ささいなことではくじけない心を指す場合が多いです。また、ブレない自分の軸がある人や、信念を貫ける人に対して「心が強い」と言うこともあります。
同時に注目したいのは、「レジリエンス」といわれる「落ち込んでも回復する力」「ストレスに感じた時に柔軟に自分を変える力」です。強い心を持つには、このレジリエンスを兼ね備えることも重要といえるでしょう。
強い心を持つ人の特徴
強い心を持つ人は、ただ単に信念があるだけではありません。心を強く保つための考え方や、人との関わり方を身に付けていることが多いです。
強い心の持ち主の特徴を詳しく紹介します。
(1)簡単に諦めない
できなかったからといって簡単に諦めず、何度でもチャレンジする意欲があります。行動するからこそ課題を克服でき、その結果、自分に対してゆるぎない自信を持つことも可能なのです。
(2)嫌われる勇気がある
「人からどう思われるか?」を気にしていると、他人に左右されることがあります。嫌われる勇気を持っていると、どんな時でも自分の意見を堂々と述べられ、「強い心を持っている」と評されるでしょう。
(3)他人と自分を比べない
「人は人」「自分は自分」と線引きがあって、他人と比較して一喜一憂することも少ないでしょう。心の強い人は、自分自身をライバルとする傾向にあります。
(4)上手にストレスを発散する
うまくいかない時は誰にでもあります。その時、強い心を持つ人は、まず今後の課題を見付け、次に自分で上手に気分転換します。自分に合ったストレスの発散方法をよく知っているのです。ストレスをため込まないので、前向きな考えを持ちやすくなります。
(5)感情に振り回されず自己解決できる
強い心を持つ人は、自分が嫌だと思ったことを「誰かのせい」「何かのせい」にせず、「自分に課題がある」と考える傾向があります。自身の感情を切り捨てず、かといって振り回されないように、自分の感情に対して責任が持てています。
(6)ポジティブな動機がある
「怒られないように」「失敗しないように」など、怖れや不安が動機の行動は長続きしない傾向にあります。
強い心を持つ人は、「もっと現状を良くしたい」「誰かに何かをしてあげたい」といったポジティブな感情を動機に行動していることが多いです。
(7)等身大の自分を受け入れている
弱さも含めて「これが自分自身」と受け止め、そのことで自らを責めることは少ないでしょう。また、現在の自分からより成長するために、必要があれば自分を変えていく柔軟さを持っているところもあります。