参考:株式会社東京カンテイ「マンション化率都道府県」
コロナ禍が長期化すると沖縄県の物件価格に影響も?
それは、図表3を見てもわかります。これは中古マンションの年収倍率の推移をグラフにしたものですが、ブルーの折れ線グラフは全国平均で、この10年間一貫して緩やかな右肩上がりのカーブを描いており、ジワジワと年収倍率が高くなっています。
出典:株式会社東京カンテイ「築10年中古マンション年収倍率」
それに対して、オレンジの折れ線の東京都や、グレーの沖縄県の動きには大きな上下動があります。東京都は2013年から2015年にかけて大きくジャンプし、沖縄県ではそれに遅れて2016年から2018年にかけての上昇率が高くなっています。先に触れたように、この時期の価格上昇率が高かったため、それが年収倍率に反映された形です。
2020年に入ってからは新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、沖縄経済は停滞色が強まっており、中古マンション価格の上昇も一服、相場価格には下落の兆しが見られるようになっているそうです。
東京圏からすれば、年収倍率がさほどではないため買いやすいといっても、今後の資産価値にはやや不安も残ります。もちろん、コロナ禍しだいではありますが、コロナ禍が長期化すると下落に拍車がかかる可能性があるので注意が必要です。