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手抜きVS本気、ここまで違うとは…! 茶碗蒸しにムシのいい話はあるか?

レシピ

作るのが難しそうな和食の王道「茶碗蒸し」。巷には「レンチンでOK」や「蒸し器を使わずできる」といったレシピがありますが、一体どれだけ違うのでしょうか? そんな素朴なギモンを、本気で作り比べてみました。

360.life編集部/Test by LDK編集部

時短で茶碗蒸し…そんな“ムシ”のいい話ってある?

和食の定番料理「茶碗蒸し」は、プルンとした舌触りとだしの風味が上品な、一品料理。高級料亭は難しくても、自分で作れば気軽に食べられる……と思いきや、蒸し器を用意したりと、結構大がかりな料理なんです。

そこで、「茶碗蒸し 簡単 レシピ」と検索してみると、出るわ出るわ……。某料理レシピサイトを筆頭に、レンジ加熱など蒸し器を使わないお手軽レシピがたくさんヒットします。

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「蒸してないじゃない!」という声はさておき、これで本当に蒸し器並みのクオリティーでできたら大発見ですよね。そんな“ムシ”のいい話なんてあるわけない……と半分期待しながら、蒸し器、鍋、電子レンジの3つの作り方で仕上がりを比較してみました!

テストしたのは以下の3つです。

・蒸し器で蒸す
・鍋で蒸す
・電子レンジを使う

食材と器はいずれも同じにし、出来上がりに差が出ないようにしました。

まずは最初に、共通する基本の作り方をご紹介します。

[茶碗蒸しの基本]だし香る茶碗蒸しの作り方

卵液と具材を器に注ぐまでは、共通して以下の作り方で統一しました。

材料(2人分)
・たまご2個
・だし汁300cc
・しょうゆ小さじ1/2
・塩小さじ1/2
・具(しいたけ、鶏肉、にんじん、ぎんなん、三つ葉などお好みで)

①器に卵液と具を入れる

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ボウルにたまご、だし汁、調味料を入れ、混ぜて漉します。しっかりと濾すのがなめらかに仕上げるコツです。

②器に材料を注ぐ

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器に具を入れ、ボウルの中身を注ぎます。泡立てないように静かに注ぐのがポイントです。

以上で、加熱までの準備は整いました。さて、一番美味しく調理できたたのは?

[蒸し器で蒸す]思ったより意外に簡単でした

結果を先にお伝えしてしまいましょう。一番なめらかで美味しく仕上がったのは、蒸し器を使うオーソドックスな方法でした。

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加熱方法は意外と簡単。器にラップをし、蒸気の上った状態の蒸し器に入れます。

フタをして弱火で15分蒸し、竹串を刺して濁った液が出なければ完成です!

検証結果:◎

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こちらは大成功! 普段あまり使わないことが多い蒸し器ですが、やってみたら意外と簡単で美味しくできました!

蒸し器をあまり使わない人はまず使い方がわからない、と敬遠しがちですが、これが一番安定して美味しく仕上がります。なお、蒸し器がない場合は、パスタパンでも代用が可能です。

[鍋で湯煎]蒸し時間が難簡単とは言い難い……

次は、蒸し器の代わりに鍋で湯煎する方法です。鍋は日頃から一番使う調理器具ですが、果たして……?

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こちらは鍋を使って蒸していきます。

深めの鍋にお湯を沸かします。容器が7割くらい浸かる量が目安です。ラップをした器を鍋の中に入れ、フタをして弱火で約15分蒸します。鍋のフタはきっちりと閉めたまま加熱してください。

検証結果:△

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できるにはできましたが、器に直接熱が伝わりやすいため、加熱時間の調節に慣れが必要でした。鍋の大きさや器の容量、厚みなどによって出来上がりが変わってきます。一度研究しておけば安心ですが……ちょっと手間がかかりそうです。

[電子レンジを使う]だしとたまごが泣き別れ…

お待ちかね、一番手軽そうな電子レンジを使って作る方法です。コンロを使わないので簡単そうですが、果たして……?

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加熱するまではほかの方法と同じ。こちらは器にふんわりとラップをかけます。

電子レンジに入れ、200Wで7~8分加熱します。火が通りづらい具材の場合は、器に入れる前にあらかじめ加熱しておくと良いでしょう。

レンジは数十秒で卵液の状態が変わるので、こまめに様子を見ましょう。

検証結果:×

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レンチンは一番簡単かと思いきや、電子レンジや卵の温度によって加熱時間が変わるので、実はほったらかせないという落ちに……。見た目もご覧の通り、だし汁とたまごが分離するという残念な結果でした。慣れるまでは細かいチェックが必要です。

以上、失敗しない茶碗蒸しの加熱方法のご紹介でした。

茶碗蒸しは表面にうっすらと澄んだ汁が出ている状態が、のど越しが良くつるんとしたベストな蒸し上がりです。高い温度で加熱し続けると、水分が抜けてすが立ってしまいます。なめらかな仕上がりにするには、低めの蒸し温度で作るのが重要だということがわかりました。

ムシのいい話はなかったけれど、“蒸し”は良かった、というオチでした。今回の記事を参考に、ぜひ作ってみてくださいね!

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