4月〜9月の間に年間の70〜80%の紫外線量が降り注ぐ?!
オーダーメイド漢方YOJO薬剤師の道川佳苗です。4月も後半に入り、日差しの強い日が増えてきましたね。しかし、まだ4月だからといって紫外線対策を怠っていると気付いた時にはシミが…ということにもなりかねません。
気象庁観測のUV-Bの観測データによると、4月〜9月の間に年間の70〜80%の紫外線が降り注ぐそうです。シミ対策のためには4月からの本格的な紫外線対策が必要です。
UV-AとUV-Bの違いって?
たるみなどの光老化、炎症や色素沈着
紫外線には、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類がありますが、地上に届くのはUV-AとUV-Bの2種類です。
UV-Aは紫外線のうちの約9割といわれ、肌へ蓄積的なダメージを与えます。「光老化」という言葉を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか?その言葉通り、UV-Aは肌の奥の真皮にダメージを与え、肌のたるみやシワの原因になります。
一方、UV-Bは太陽から届く量は1割と少ないのですが、肌への作用が強くサンバーンと呼ばれる日焼けによる炎症や、サンタンと呼ばれる肌が黒くなる色素沈着反応を起こします。これらの紫外線から肌を守るための対策をご紹介します。
対策1:日焼け止めを塗る
春から紫外線量は多くなるので、しっかりと日焼け止めを塗ることが大切です。くもりの日でも、紫外線量は晴れの日の50〜80%は降り注いでいますので、油断せずに塗ることがシミ対策にもつながります。
対策2:日傘や帽子を使用する
特に紫外線の強い時間帯である10時〜14時の間は、日焼け止めにプラスして日傘や帽子を使用しましょう。ただし、この時間帯以外でもUV-Aは変わらずに降り注いでいるので注意が必要です。
対策3:ビタミンCを摂る
ビタミンCは抗酸化作用があり、紫外線に当たることにより発生するフリーラジカルよるダメージから細胞を守るのを助けます。また、肌のハリと弾力を与えてくれるコラーゲンもビタミンCがないと生成されません。ビタミンCは体内で作り出すことができないので、食事などから摂取する必要があります。
ビタミンCを多く含む食べ物は、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類、パプリカ、キウイ、じゃがいも、ブロッコリー、トマト、いちごなどです。
対策4:漢方薬を飲む
シミ対策としては、漢方薬も内側からのケアとして効果を発揮します。漢方の考えでシミができやすい状態というのは、血が不足していて肌に十分な栄養が届いていない状態=「血虚(けっきょ)」であると考えます。血虚であると、皮膚が乾燥する、シミができやすい、肌が黒っぽいなどの症状が出ます。血が不足していると、血の巡りが悪い状態も同時に引き起こしやすくなります。
漢方薬では、桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)や四物湯(しもつとう)などがシミに対して効果があります。
漢方薬で体質改善してシミ対策
シミに対しての漢方薬は、血を補い巡りを良くすることで皮膚の新陳代謝を促しシミを薄くし、できにくくします。漢方薬は、自分の体質や症状に合ったものを服用するのが大切です。シミが気になる方はぜひ一度、お近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。