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[5/10〜5/16の運勢]5月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

ささやかな救い

今週のさそり座は、自分が見たいものを誰か何かの中に見出していくような​​​​​​​星回り。

「夏草に鶏一羽かくれけり」(福田把栗)という句は、明治35年作。作者は日本新聞社の社員で、正岡子規とも同僚でした。とすると、掲句のような光景も東京ないしその郊外だったのでしょう。明治の東京ではまだこうした景が日常的に見られたのです。

庭で放し飼いにしている鶏がすっかり隠れてしまっているというのですから、生い茂った夏草の豊かな量感が伝わってきます。もちろん鶏はペットというより、まず卵を取り、もしもの時にはその肉を食べるために飼われていたはずですが、掲句の印象ではそれと同時に、庭で遊んでいる姿を見て、作者は疲れた心を休めていたのではないでしょうか。

あるいはそれは、世俗から離れられない自分とは異なる、もう一人の自分、「隠者」として想いのままに探究に打ち込んでいる自分の姿でもあったのかも知れません。あなたもまた、心の奥底に潜んでいるもう一人の自分を解き放っていくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

破れ目きたる

今週のいて座は、いつの間にか失われていたすき間や余白がそっと差し込まれていくような星回り。

文鳥の記憶をめぐる小沼丹の小説『十三日の金曜日』では、主人公は或る日、戦死したはずの友人を見かけて声をかける。友人は手を振ってくれたものの、人に確かめたらもう死んだと言われたことを思い出す。午後から学校へ出勤し、電車に揺られていれば風呂敷包みを頭に落とされる。今日は十三日の金曜日だと話す声がする。着けば、上着に財布を入れ忘れた妻への悪口が外へ漏れて人を驚かせ、そこで話は唐突に終わる。

振り返ってみれば、文鳥という言葉一つでて来ない。それに、いかにも小説のためと言わんばかりの、取って付けたような移動があるだけの小説で、ここでは何かが破れている。破れているのは現在や過去といった時制だろうか、それとも自他の境界線だろうか、あるいは虚構と現実の区別だろうか。

生きていれば、そういうこともある。今週の金曜日は14日だが、その代わりに12日には一切が暗闇に沈む新月がある。新月もまたひとつの破れ目と言えるだろう。あなたもまた、不意に差し込まれてくるものを流すのではなく受け止めていくべし。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

GO STRAIGHT

今週のやぎ座は、明確かつ素朴に愛すべきものに力を注いでいくような星回り。

大地を耕し、四季の日輪のもとで生きる百姓ではありますが、それでも夏の日差しは耐えがたく、真昼の最も日差しが厳しい時は仕事を休み、田畑に出るのは主に朝夕の涼しい時間帯となる。が、仕事の多い時はその強い日差しに焦がされるような思いをしながら働きに出なければならない。

「昼寝起焦げるが如き草履はく」(桜井土音)では、朝ひと働きした農夫が、昼飯後の仮眠から醒め、烈しい光の中に脱ぎっぱなしにしたままの草履をはいている。日を吸って灼けつくような熱さになった草履を結びつけて、再び農夫は歩いてゆく。

掲句は「焦げるが如き」という表現が実によく効いている句で、百姓生活の中からでなければ生まれてこない感銘が、すこぶる強い力をもって迫ってくるのを感じます。あなたもまた、自嘲や嘲笑など余計なことにエネルギーを使わず、ひたすらまっすぐに自分の道を歩いていくべし。

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