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[5/10〜5/16の運勢]5月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

扉をあけるように

今週のかに座は、不意に未来への希望が開けていくような星回り。

「初夏に開く郵便切手ほどの窓」(有馬朗人)は、内部からなのか外部からなのかは分かりませんが、少しだけ開いた窓を見ているのでしょう。ささやかな郵便切手に喩えられているのですから、ずいぶんと大きな建物のようです。

切手は手紙とともにさまざまな宛て先に届けられるものですが、作者もまた開かれた窓を誰かに宛てられたもののように感じたのだと思います。初夏という季節の清新さや、差し込む光のまぶしさから、そんな窓の先に広がる未知の空間への期待感が自然とふくらんでいることが示されていますね。

もしかしたら、掲句の切手=窓の宛て先は、未来の自分自身なのかも。そうだとすれば、そこには一体どんな文面が綴られているのか。あなたもまた、そんなすこし先の未来の自分自身へ宛てた希望や願いを自分なりに明確にしてみるといいでしょう。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

大きく飽きる

今週のしし座は、何らかの“死”に至るまでどう生きるべきかを改めて真剣に問い直していくような星回り。

RADWIMPSの曲「おしゃかさま」では、「神様」「来世」「天国」「地獄」などの言葉がこれでもかと使われつつも、それらを作ったのは人間の方であり、そうした人間はきわめて欺瞞的な存在。そして「馬鹿は死ななきゃ治らない」と結論づけられています。

しかし同時に「僕」は自分が「いてもいなくなってもいけない」とも感じており、たとえ「馬鹿」であるとしても実際に「死」が訪れるまでは「現世」を生きなければならないのだと絶望しているのです。

しかし、そんな絶望は真の意味で考えるということのスタート地点でもあります。神様にも絶望している「僕」が発した「ならば どうすればいい?」という問いに誰かが答えてくれることはありえず、言わばその問いに、「僕」は生まれて初めて真剣に苛まれ始めているのだとも言えます。あなたもまた、自分の手でみずからに終わり方を提示していくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

自然に信じられるもの

今週のおとめ座は、誰か何かの官能性に生かされていくような星回り。

「夏星や草木に人の息かゝり」(飯島晴子)は、どことなく芭蕉の「夏草や兵どもの夢の跡」を思い出させる一句。こちらはかつて奥州平泉で栄華を誇った藤原氏や義経への手向けとして詠まれた鎮魂歌で、人の栄華の儚さが主題でしたが、掲句はそれを意識しつつも、正反対の方向へと意識を向けているように思います。

つまり、生い茂った草木には生きた人間の吐いた息がかかっており、それは夢やまぼろしなどではなく、間違いなく今そこある生きた人間の営みに他ならないのだと。

その際「夏星」という季語を配することで、かえって息が植物にかかるという掲句の情景には人間の身体の官能性が強調されており、現になまなましく実感されるものこそが真理であり、啓示なのだという気付きにどこまでも貫かれています。あなたもまた、自分にとって信じられるものとは何かということが、改めて突きつけられていくはずです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

危機と乗り越え

今週のてんびん座は、真の悲劇とは何かということに想いを巡らせていくような星回り。

人生には怪我で片目を失うとか、火事で家を失うといった決定的な転換を求められるような事態が起きることがあります。ただパスカルは、妻子を失って悲嘆の底にある男が、いま自分の賭けた馬がスタートしたというだけで数分間有頂天になっていた様を描き、人間の悲しみが一見深そうに見えて、じつは底の浅いものであることを辛辣に結論しています。

怪我や事故といった事態は大抵の場合、唐突に、ないし運命的に訪れるがために、じつは案外割り切れやすい悲劇と言えるかも知れません。そうした場合、苦悩の方向も範囲もはっきりしているがために、打撃は直接な代わりに単純なものとなるでしょう。

そしておそらく、人生には、それよりも目立たず、平穏でなだらかな形をまとっているものの、はるかに決定的な岐路が伏在しているに違いなく、こちらの方が悲劇と呼ぶにふさわしく、人は弱点を突かれて人間らしく悩むはず。あなたもまた、平穏さの覆いに隠されていた思いがけぬ“つまづきの石”に気が付いていくことになるかも知れません。

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