☆途中で引き出せない仕組みをつくる
強制的に貯蓄できる仕組みができたとしても、途中で使ってしまっては貯蓄額を増やすことはできません。貯蓄はするけど結局引き出して、全然貯まってないないという人は引き出せない仕組みをつくることも必要です。たとえば、老後のための貯蓄であれば、iDeCoなどの確定拠出年金を利用すれば、60歳まで引き出すことができません。また、個人年金保険や貯蓄型の生命保険は、早期で解約すると払込金額を下回って損をしてしまいますので、引き出しづらくなります。こうした商品を利用して途中で引き出せない環境を整えてください。
■パートナーが貯められない体質だったときの対処法
自分が貯金体質だったとしても、付き合っている彼氏が貯められない体質の可能性も……。将来を共にするとなったら困ってしまいますよね。どうすれば貯められない男性を見抜けるのでしょう。また、現状貯められないパートナーがいる場合はどうしたらいいのでしょうか。詳しくお聞きしました。
◇交際中、貯められない人を見抜くには
以下のような傾向がないかチェックしてみましょう。
☆時間にルーズ、部屋が汚い
待ち合わせの時間によく遅刻をしてきたり、恋人の部屋が汚かったりといった場合は生活行動がルーズな可能性が高く、財布のひももルーズになりがちです。ちょっとの時間の遅れや、部屋の中が散らかっていても、「まぁいいか」と繰り返してしまう人は、毎日の支出も「まぁいいか」で済ませて、浪費してしまう傾向があります。
☆衝動買いが多い・ブランド志向が強い
一緒に買い物に行った際、買いたいもの以外の余計なものを購入する人や、ブランドものにこだわる人は、自分の身の丈に合わない金額の買い物で無意識のうちに浪費しています。
☆やたら飲み会が多い
一回の支出が数千円でも、週に何度も飲み会に行けば大きな金額になります。お酒が好きで飲み会によく行く人はもちろんですが、誘われたら断れず参加してしまう人も回数は多くなるでしょう。
◇結婚後、夫or妻が貯金できない人だった場合の対処法
☆お金の管理を一元化する
配偶者が貯蓄できない場合、共働きでお互いに収入があったとしても、お金をしっかり管理できる人に管理を一元化することが大事です。
☆お金の流れを把握する
お金がどのように使われているかしっかり把握することも大切。一カ月に必要な金額を決めてその中で生活するように心がけましょう。先に挙げたように、「生活口座」と「貯蓄口座」に分けて管理するのです。たとえば、ひと月の収入が夫婦合わせて45万円で、そのうち30万円で生活できるのであれば、10万円を貯蓄口座へ、残りの30万円を生活口座に移し、5万円を手元に残します。手元に残したお金をよく月まで使わなければ貯蓄口座へといったように口座を分けて管理しましょう。
■貯金できない人でも工夫次第でお金は貯められる
今は現役で働いていても将来のことはわかりません。病気や怪我で入院し収入がダウンしたり、結婚して養う家族が増えたりと、先が見えないのが人生。現在、貯金額がゼロで問題がなくても、やはり貯えがあったほうが何かと安心ですよね。根本さんのアドバイスのように、給与をもらったら貯蓄口座へすぐ移せるよう銀行での手続きを検討してみましょう。また、会社によっては財形貯蓄をしてくれることもありますので、経理などに相談を。貯金は先手必勝です。まずは貯める環境を整え計画的にお金を貯めていきましょう!
(文:根本寛朗、構成:唐沢未夢)
※画像はイメージです