プロポーズや結婚における理想について、全国の25~44歳の未婚女性・未婚男性各525人にアンケート調査を実施! 結果とともに、識者の方々の意見も合わせて参考に!
【プロポーズ】
プロポーズは、男女とも7割以上が“男性から”と答えている。
「今の時代、デートでも割り勘が当たり前など対等な関係を望む男女が増えていますが、告白やプロポーズといった恋愛のイニシアティブをとるのは男性だという価値観は、ずっと変わらず強く維持されています」(家族社会学者・永田夏来さん)
ただ、男性がプロポーズを躊躇するようにもなっているそう。
「プロポーズは、相手の生活を保障する覚悟も含まれるので、収入がままならない男性にとっては、いわばリスク。その上、他の女性と恋愛する選択肢も絶たれる。共働きなど、自分の負担を軽くしてもらえるなら言ってもいいというのが、男の本音です」(漫画家・山田玲司さん)
詳しいアンケート結果はこちら!
女性も男性も、やはりプロポーズは男性からが理想。
Q. プロポーズは、どちらからするのが理想ですか?
A. 相手から…74.7%、自分から…1.0%、どちらからでも…24.3%
※未婚女性525人に調査
「昨今は、女性からの告白も割とありますが、プロポーズという決定的なセリフに関しては、男性に言ってほしいのが女心です」(永田さん)。ちなみに理想のシチュエーションは、「夜景の綺麗なレストランで指輪を渡される」など、王道な意見が多数。
Q. プロポーズは自分からしたいですか?
A. 自分からしたい…38.7%、できれば自分からしたい…32.5%、どちらともいえない…21.2%、相手からでもいい…5.5%、相手からしてほしい…2.1%
※未婚男性525人に調査
「自分から」と並んで「“できれば”自分から」と答えた人の多さに、男性の煮えきらない心情が窺える。「経済的な状況に加えて、精子の老化の知識がなく、リミットがないと思っている男性が多い。女性が追い込まないと、プロポーズは引き出せないかも」(少子化ジャーナリスト・白河桃子さん)
【理想】
「30歳までに結婚したい」のは想定内として、「35歳まで」という未婚女性も同じくらい多い。
「ひとえに、妊娠・出産を考えてのことでしょう。妊活をするとなると若いほうが打つ手は多いので、30歳までに結婚するのが理想的。でも、今どきすんなり相手が見つかって、結婚できるとは限らないことも分かっている。今の女性たちにとって、35歳が現実的なラインと読み解けます」(永田さん)
また、男女に聞いた結婚相手に求める条件に関しては、
「女性は『年収』より、『金銭感覚の一致』が上位にきていることに注目。贅沢をしたいのではなく、身の丈に合った暮らしをしていける相手かどうかが大事なんです」
詳しいアンケート結果はこちら!
結婚したい年齢は、30歳&35歳までがボリュームゾーンに。
Q. 何歳までに結婚したいですか?
A. 25歳まで…1.5%、30歳まで…24.4%、35歳まで…24.8%、40歳まで…17.7%、45歳まで…8.4%、50歳まで…2.3%、それ以上…3.4%、結婚したくない…17.5%
※未婚女性525人に調査
「大卒と仮定して、仕事を覚え、30歳までに結婚となると慌ただしい。また、最近は同年代のカップルが多く、男性が仕事に集中したい時期という可能性も」(永田さん)。「35歳以降は男女というよりバディの域。添い遂げられる相手を冷静に見極められるフェーズに」(山田さん)
Q. 結婚相手の条件で、重要視していることは何ですか?(複数回答)
A. 【女性の場合】1位:性格…86.1%、2位:金銭感覚の一致…57.5%、3位:年収…47.8%、4位:家事への積極性…37.7%、5位:食べ物の好みの一致…34.5%、6位:職業…29.5%、7位:趣味の一致…28.0%
【男性の場合】1位:性格…76.8%、2位:容姿…37.9%、3位:金銭感覚の一致…37.7%、4位:家事の能力…27.8%、5位:趣味の一致…27.2%、6位:体の相性…25.3%、7位:食べ物の好みの一致…21.7%
※未婚女性、未婚男性各525人に調査
「『性格』と『金銭感覚の一致』は、恐らく同義。どんなお金の使い方をする人か、人間性を見ているのだと思います」(永田さん)。「家事について、男性は『能力』を気にしていますが、女性は『積極性』、つまり、夫が家事をしてくれるかどうかが焦点。後者は共働きを想定してのことでしょう」(白河さん)
永田夏来さん 家族社会学者。現代の日本における結婚観や家族観を調査研究している。新しい結婚や家族の形を綴った『生涯未婚時代』(イースト新書)が好評。
山田玲司さん 漫画家。『Bバージン』(小学館)など恋愛漫画とともに、女性向けサイト「AM」での恋愛相談コラムが人気に。『CICADA』(小学館)4巻が発売中。
白河桃子さん 少子化ジャーナリスト。相模女子大学客員教授。近著は共著『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』(毎日新聞出版)。「婚活」ブームの火付け役としても知られる。
今回一緒に調査を行ったのは…LINEリサーチ コミュニケーションアプリ「LINE」を運営するLINE株式会社が展開する、スマートフォンリサーチサービス。リアルな声の収集に定評あり。※全国の25歳~44歳の未婚女性、既婚女性、未婚男性 各525人に、2018年7月14日~16日に調査。
※『anan』2018年9月5日号より。イラスト・深川 優 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
#結婚記事をもっと読む。
#恋愛記事をさらに読んでみる!