きれいなツヤ髪に憧れませんか?
オーダーメイド漢方YOJO薬剤師の道川佳苗です。女性にとっては髪の毛は美しさの象徴ともされ、きれいなツヤ髪に憧れる人も多いのではないでしょうか。
しかし、年齢とともに髪のパサツキや白髪が気になることも増えてくるのも事実ですよね。今回は、髪の毛のケアについての漢方的な養生方法をご紹介します。
髪の毛は「血」の余り?!
漢方では、髪は「血の余り物」とも言われ、「血(けつ)」が不足すると髪の毛が細くなったり少なくなると考えられています。漢方でいう「血(けつ)」とは血液とその働きを指し、栄養分や潤いを運ぶものとされています。そのため、不足すると髪の毛に十分に栄養が行き渡らず、パサついたり抜けやすくなると考えられます。
その他にも、「腎」といって生命エネルギーを司る場所の機能が年齢とともに低下すると、老化がすすみ、髪の毛もパサつき白髪も増えると考えられます。
ツヤ髪を手に入れるためには?
血を消耗しない生活を心掛けて
夜に睡眠をしっかりとれていますか?夜寝ている間に血は作られると考えられています。また、血を貯める作用が働くのは深夜1時〜3時といわれているので、この時間に熟睡していることが理想です。遅くとも0時前にはベッドに入れるといいですね。
パソコンなどで目を酷使しすぎない
血を貯めておく働きをする「肝」と目は経絡という気の通り道でつながり、互いに影響し合っています。目を酷使しすぎると血を消耗することにつながります。
不足した血を補うためには
血を補う食材を積極的に摂ろう
血を補う食材としては、赤い食材や黒い食材がおすすめです。具体的には、トマト、にんじん、なつめ、赤身肉、かつお、黒ごま、のり、黒豆、黒米などを取り入れましょう。
美髪のための食べ合わせ
黒豆&黒ごま、桑の実&クコの実の組み合わせが、一緒に使うと効果的な組み合わせと言われています。市販の黒豆きなこや黒ごまをふりかけたり、飲み物に入れると手軽に摂れます。桑の実はジャムやドライフルーツなどで手に入れることができます。
内臓の機能を高める食材
年齢とともに体の生命エネルギーを司る「腎」の働きが低下して「気」が不足したり、「肝」の機能が低下して「血」が減ると白髪が増えるといわれています。黒豆、なつめ、松の実を積極的に摂って髪の若さを保ちましょう。
漢方薬の力を借りる
漢方的な髪の毛のケアで大切なのは、「血」を補うことと、「腎」の機能を補うことです。
血を補う漢方薬・・代表的なものとして、四物湯(しもつとう)などがあります。
腎を補う漢方薬・・代表的なものとして、八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、六味地黄丸(ろくみじおうがん)などがあります。