ヨガジャーナル上でも、度々取り上げられる「アンダーヘア問題」。最近勢力を伸ばしてきているのが、陰毛は全て無くしてしまう方がいい、と力説する派。でも根強いのは、ないと肌に摩擦や負担がかかるという否定派。どちらの意見も納得できるものがありますが……まずはやはり、女性器の専門家・婦人科医の意見を聞いてみましょう。
アンダーヘアの有無、結局どっちが正解!?
この問題に答えてくれたのは、つづきレディスクリニックの院長・吉岡範人医師。こちらのクリニックでは、治療の一環として、医療脱毛を行なっており、まさにこの問題のアドバイザーとして適任者!
Q:アンダーケアの脱毛は、した方がいいの?
「その人の悩みや体質によって、異なります。脱毛はメリットだけでなく、デメリットもありますから、絶対的な答えはありません」(吉岡医師)
Q:アンダーケアの脱毛のメリット・デメリットって?
「デメリットは脱毛で出血したり、血流の流れが悪くなったり、その後ムレを感じる方も。こういう例を見ると、自然の流れとして脱毛は不要かもしれない、と思う時もあります。その一方、その一方、脱毛することで生理が楽になった方。美容目的で脱毛された方。介護を受けている方などは、ご本人だけでなくお世話をする方の双方の生活が楽になったというケースも」(吉岡医師)
吉岡医師曰く、アンダーケアの脱毛はその人の希望や目的に合わせた「オーダーメイド治療」だと話します。
そして、今までにない新しい発見が「脱毛は、見た目や感覚だけでなく、生理など婦人科系の悩みを解決するためのツールとして利用することができる」というところ。
脱毛はセルフ、サロン、医療……なにがベストな選択?
女性器周りの不快感をケアするために「脱毛」を選択した場合、一体どんなケアをすればいいのでしょうか?
Q:おすすめの脱毛方法は?
「医者としての立場から、やはりセルフケアは感染など危険が伴うので、医療用脱毛を選んで欲しいと思っています。それでもセルフケアを選ぶ場合は、脱毛前にアルコールを含んだものを患部に触れさせないように。アルコール(クリーム、シートなどすべて)で火傷のような症状が出る場合があります」(吉岡医師)
Q:医療脱毛と美容脱毛の違いは?
「まず使用する機械の機能が、全く違います。そのため、美容用よりも痛みが少なく、VIOでも非常に痛みを受けにくいことが大きな特徴です。そして医療機関ですので、施術前にもし何か異常があった場合、すぐに治療につなげることができます」(吉岡医師)
婦人科と直結している医療脱毛は、脱毛時に医学的観点から女性器周辺をチェックしてもらえるという他にはない大きなメリットが! 医療脱毛は、このほかにも他にはできない様々な利点があります。
教えてくれたのは……吉岡範人医師
横浜市にある、医療法人社団都筑会つづきレディスクリニック院長。千葉県市原市出身。聖マリアンヌ医科大学卒業後、同大学初期臨床研修センターで就労。その後、カナダのブリティッシュコロンビア大学への留学などを経験し、現在は婦人科専門医として活躍中。