何かと不調が起きやすいこの時期、原因は自律神経の乱れの可能性が。そこで、自律神経を整える「昼」の過ごし方を解説します。
冷え、不眠、ストレスに「切り替えスイッチ」で立ち向かう
自律神経を味方につける100知識
自律神経を整える
1日の過ごし方
自律神経を整えるには、1日の過ごし方がとても大事! 朝、昼、夜のおすすめの過ごし方を知っておき、正しいリズムに整えて。
昼
昼は、交感神経が優位になる時間帯。アクティブに過ごして、リズムにメリハリをつけるのが正解。仕事中のストレス対策もマスト!
移動中はなるべく階段を使う
「デスクワークをしていると血流が悪くなり自律神経が乱れます。階段を上り下りすると血流が改善するので移動は階段で」(小林先生)
午前は頭を使う仕事、午後は機械的な作業を
「脳が最も活性化するのは午前中。頭を使う仕事は午前中にするのが◎。交感神経の働きが低下し始める午後は、深く考えなくていい機械的な作業が向いています」(小林先生)
プレゼンなど緊張する仕事の前は1:2呼吸法
「プレゼンなど緊張する仕事の前には1:2呼吸法を。副交感神経が効果的に高まり、心が落ち着いて本領を発揮できます」(小林先生)
ランチ前のコップ1杯の水で食後の眠気防止
「ランチ前にコップ1杯の水を飲むと副交感神経が高まり、食後に副交感神経が急激に高まって眠くなるのを防げておすすめ」(小林先生)
ランチは好きなものを味わいながら、腹6~8分目に
「ランチは好きなものを楽しんで食べましょう。よく噛んで食べると自律神経が安定。満腹になると消化吸収に血液が使われ、頭が働きにくくなるので腹6〜8分目に」(小林先生)
仕事中にストレスを感じたら、「指先ほぐし」と「爪もみ」
「手の指先には小脳のツボがあり、刺激するとリラックス。また、爪の脇には自律神経のツボがあるのでほぐすと効果的。ただし薬指は交感神経を刺激するので省いて」(星野さん)
午後に眠気が訪れたら、ミルクティーを飲んで仮眠
「眠気が訪れたら30分以内の昼寝を。昼寝前に、眠りに入りやすくするトリプトファンと、目覚めるときに必要なカフェインの両方が摂れるミルクティーを飲むと30分で目覚めやすく」(小林先生)
ストレスを感じたら、ガムを噛むのも効果的
「ガムを噛むとセロトニンの分泌が促されるうえ、脳のα波が増えリラックスします。ストレスを感じたら噛みましょう」(小林先生)
おやつにチョコを食べてイライラ解消
「チョコには、鎮静作用のあるテオブロミンが含まれ、副交感神経が活性化されます。イライラしたらおやつに食べて」(小林先生)
仕事中は「ゆっくり話す」を心がける
「ゆっくり話すと感情のコントロールがしやすくなり、自分や周りの人の自律神経も安定。仕事中はゆっくり話しましょう」(小林先生)
仕事でトラブルが起きても「なんとかなるさ」と思う
「トラブルが起きたとき愚痴を言ったり、人を恨んだりすると自律神経を乱す一方。“なんとかなるさ”と気楽に構えて」(小林先生)
ときどき、ため息をつく
「ため息はついてOK。ふぅ〜とゆっくり長く息を吐くと血流がよくなって副交感神経が優位になり心と体のリセットに」(小林先生)
ストールなどでこまめに体温調節
「暑い室内と冷房の利いた室内の温度差でも自律神経は乱れます。室内ではストールなどを常備し、こまめに体温調節を」(小林先生)
周囲に怒らず、自分でなんとかする
「怒りの感情は自律神経を乱し、血管を収縮させて血液をドロドロにするので最悪。周囲に怒らず、自分でなんとかしようと思えばストレスは消えます」(小林先生)
集中力が切れてきたらスクワット
「集中力が切れてきたらスクワットを。デスクワークによって滞っていた血液の流れが促進され、自律神経が整います」(小林先生)
MAQUIA 8月号
撮影/彦坂栄治〈まきうらオフィス〉(朝比奈さん分) 藤澤由加(佐藤さん分) ヘア&メイク/榛沢麻衣 スタイリスト/立石和代 モデル/朝比奈 彩 佐藤さき(マキアビューティズ) イラスト/德丸ゆう 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
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