無料の会員登録をすると
お気に入りができます

[7/12〜7/18の運勢]7月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のかに座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

泥仕合的日常を受け入れる

今週のかに座は、みずから泥仕合に足を突っ込んでいこうとするような星回り。

オリンピックという一大イベントを前に、新型コロナウイルスが今まさに、われわれ人間と改めて深くつながってこようとしています。腸内細菌や皮膚の常在菌などの侵入は、ある意味で不可避の出来事なのですが、生命学者の中屋敷学は『ウイルスは生きている』の中で、そうした遺伝子の「ごった煮」状態は生命の進化においても不可欠だったとした上で、次のようにも述べています。

「そこに他者と切り離した「自己」のような「純度」を求めるのは我々側の特殊性であり、生命に独立性を持ち得るものがあるとしたら、それは「我思う、故に我あり」とした我々の「観念」だけではないのかと思う。」

その意味で私たち日本人は、人間側の確固不変の独立した自我を打ち崩した先に広がる新しいリアリティへと開かれていく先頭に立っているのかも知れません。あなたもまた、リアリティの書き換えを行っていくには絶好のタイミングと言えるでしょう。

続きはこちらから

今週のしし座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

埋められた水路を取り戻す

今週のしし座は、コミュニケーションの解像度をグッとあげていくような星回り。

「水葱」は一年生の水草で、「ミズアオイ」の古名。今では絶滅危惧種扱いで、311以降にミズアオイと共生する田んぼづくりが実験的に取り組まれています。「河童(かわたろ)にあればこの香か水葱(なぎ)の花」(飯田龍太)の作者は、そうした花の匂いになんと河童の存在を感じ取っているのです。

しかも、何かの比喩とかあてどない空想として、河童という言葉を使っているのではないことは伝わってくるのではないでしょうか。もちろん、いわゆる客観的ないし科学的なリアリズムからははみ出しているのですが、そこには確かな必然性とゆるぎないリアリティがあるのだということも感じ取れるはず。

おそらく、地霊のちからをそのまま句に引き入れていくことで句を詠んでいたのでしょう。そうしたリアリティは必ず聴覚や嗅覚、触覚など、視覚以外の感覚を媒介してやってくるものなのかも。あなたも、いわゆる一般的な合理的現実をはみ出るくらいの勢いで相互浸透をはかっていきたいところです。

続きはこちらから

今週のおとめ座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

自分で自分を肯定する

今週のおとめ座は、自分の存在を肯定するための合理化をこそ図っていこうとするような星回り。

心理学者の岸田秀は、たまたま読んだフロイトの著作を通じて、自身が少年期に苦しんだ「実際には借りてない借金を友人から借りてしまっている」という強迫観念の原因が、自分と母親との関係にあるということに気が付きました。

『フロイドを読む』によれば、それでも岸田少年ははじめ自分が悪いと思い込み、「母は無理解なだけで、自分を愛していないわけではない」という結論へと合理化しようとしていた。けれど、母親の無理解が選択的なもので、自分にとって不都合な事実だけに無理解であることに気付くと、自分の仮説が成立してないことを受け入れ、フロイトに基づいて「強迫観念は正しい」と考えてみました。

つまり、「返さなければならない母への恩」が「返さなければならない友人への借金」へとスライドしていただけで、「場面を間違えていただけの「正常な」反応」だったのだという結論にいたったことで、不合理に思われた「架空の借金」がついに合理化され、ずっとくすぶっていた罪悪感と抑うつ感情も解消されたのだそうです。あなたもまた、たとえ不可解な症状や状況に陥っていたとしても自分のことを信じて考え、行動していきたいところです。

続きはこちらから

今週のてんびん座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

神話的な歩み

今週のてんびん座は、あごを上げ胸をはって堂々と歩みたい道を歩いていくような。

「おそるべき君等の乳房夏来る」(西東三鬼)は、昭和23年(1946)、戦争が終わってすぐに詠まれた句。おそらく、衣替えが終わった若い女性の姿に、敗戦によって打ちひしがれている世の男性たちを尻目に、たくましく自身の「生活」を生きんとした女性たちの生命力を重ね見て、圧倒されていたのだと思います。

作者は女性関係が派手なことで有名な人物でしたが、女性のたくましさを実際に見聞きすることが多かったのでしょう。そんな作者が「おそるべき」と表現した女性たちとは、もはや防空頭巾にもんぺ姿で耐え忍ぶそれでも、割烹着姿で台所に立つ慎ましいそれでもなく、白いブラウスを身にまとい、街を颯爽と闊歩して働きに出る若い女性たちでした。

社会が根底からゆらぎ、人心が惑いに惑うときというのは、いつだってあたまで生きがちな男性よりも、からだに軸足を置いて生きている女性の方が強いものなのかも知れません。あなたもまた、言語化がうまいだけの男を圧倒するくらいのエネルギーが、身の内から湧き上がってくるのを感じていくことができるはず。

続きはこちらから
オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ