今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
余白という不穏
今週のみずがめ座は、曖昧なまま向こう側に漂っていた領域を、みずからの言葉や行動で踏破していくような星回り。
夕顔と言えば、最近は夜顔の花をそう呼ぶようになりましたが、「ゆふがほやたしかに白き花一ッ」(成田蒼虬)では、夕顔の花が一輪だけ、夕闇にまぎれて咲いているところを詠んでいます。
夕顔は、その縮れた咲き姿だけでなく、植物学的な分類の上でも、非常に微妙な立ち位置にあります。というのも、夕方に花を咲かせ、次の日の午前中にしぼむのですが、完全に夜になってから咲く夜顔とも異なり、また朝顔や昼顔などの似た植物の中でも夕顔だけがウリ科なのです(他はヒルガオ科)。
そうした、夕顔のきわめて危うい存在感をなぞるように作者が添えた「たしかに」の一語で、かえって花の存在が不確かに感じられてくるのでは。その意味で、掲句はあやうく不確かな存在を、確かな言葉づかいで表現してみせた秀句と言えるのではないかと思います。あなたもまた、できるだけ自分の中で不確かだった存在や不明瞭だった領域にこそ目を向けてみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
通過儀礼的な日々
今週のうお座は、偶然巻き込まれた運命の先に、自分なりの役割を見出していくような星回り。
北東シベリアの遊牧民族チュクチェ族では、シャーマンは神霊の象徴的な「妻」として女性の衣装をつけたり、男同士で公然と結婚したりすることで知られています。さらにロシアの人類学者W・ボゴラスは、「女に性転換させられた」とされる特別なシャーマンについて、次のように報告しています。
「ある男は、子供の頃から周期的に一定の病気を発病していたが、これを治療するため、お告げを得て女装した。神霊は、病人を癒すため、それを識別しやすくするために、女性の髪型を要求することがあるとも言われる。少し進んだ段階では、女装した男性は、職業的・仕事的にも全く女性化する。」(栗本慎一郎訳「同性愛の経済人類学」)
彼らは、ある意味で自分の属していた社会の共同利益のために、いかにしてエクスタシーを行使するべきかを段階的に知っていたのだと言えます。おそらく、いつの時代・社会にも、こうしたトランスジェンダー的存在は社会の必要に応じて出現してきたのでは。あなたも、一般的には不運や損失だと思われるような出来事にこそ、隠れた利益や追求すべき貢献が隠れているのだということを改めて実感していきやすいはず。
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