インドカレーに合わせる主食といえば、ターメリックライスやナン。でも実は本場では“パラタ”が主流なんです。無発酵の平たいパラタはパイとパンのあいだのような、サクサクとした層の食感です。カレーのお供の新定番「パラタ」の作り方をご紹介します!
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本場ではナンよりもパラタ!?
インドカレー屋さんで、薄くて平たいパンのようなものを見たことがありませんか?実は“パラタ”といって、本場インドではナンよりもポピュラーな主食なのです。
筆者もパラタの食感に惚れて、インドカレーを作るときは毎回パラタを仕込みます。今回はその作り方とアレンジをご紹介しましょう。
インドの無発酵パン「パラタ」
“パラタ”は無発酵の平たいパンのこと。インドやパキスタンなど、カレーを主食とする地域では、日常的に食べられているんですよ。見た目はメキシコ料理のトルティーヤのようですが、生地が層になっていて、サクサクでほろほろの食感が特徴です。
サクサク食感の秘密は、独特の成形方法にあります。きっと、食べたときに「なるほどな」と思うはず。工程は多いですが、むずかしくはありません。さっそく作っていきましょう。
「パラタ」の作り方
生地はこねてからひと晩寝かせる必要があるので、食べる前日に仕込みましょう。
材料(8枚分)
・薄力粉……300g
・豆乳……110g
・卵(M)……1個
・溶かしバター(またはギー)……20g
・砂糖……大さじ1.5杯
・塩……小さじ0.5杯
・サラダ油……適量
※豆乳は牛乳でも代用できます。また今回は、きび砂糖を使っていますが、なければ上白糖を使ってください。
作り方
ボウルにサラダ油以外の材料をすべて入れ、粉っぽさがなくなるまでこねます。
粉っぽさがなくなり、全体がまとまったら台の上に出し、表面がなめらかになるまで10分ほどこねます。
生地をこねたボウルは、のちほど使うので洗わずにとっておきましょう。
親指の付け根を使って、全体重をかけるように手前から奥に押します。手前に戻して同じ作業を繰り返してください。
こねるうちに、全体がしっとりとなめらかな状態になりますよ。
約10分ほどこねた状態です。表面がなめらかになりました。
表面をなめらかに整え、ボウルに移してサラダ油を塗り、ラップを被せて室温で1時間寝かせます。
全体を軽く手で押して平らにし、包丁で8等分にカットします。
カットした断面が表面に出るように丸め、生地が乾かないようにサラダ油を塗ります。蓋つきの保存容器に入れてラップをかけてから、蓋をして冷蔵庫でひと晩寝かせましょう。