もちっとした独特の食感と、ラムやバターの香りが贅沢な「ファーブルトン」。フランス北西部ブルターニュの郷土菓子は、その素朴な味わいがたまりません。パティシエの筆者が本格的な「ファーブルトン」のレシピをわかりやすくお伝えします!
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フランスの郷土菓子「ファーブルトン」
お菓子作りにぴったりな秋。プリンやクッキーなど、いつものお菓子もいいですが、パティスリーに並ぶような本格洋菓子を作れたら素敵ですよね……♪
ということで、今回はフランスの郷土菓子「ファーブルトン」をご紹介します。身近な材料で作れるのに、上級者風に仕上がりますよ。さあ、周りと差がつく洋菓子作りにチャレンジしてみましょう。
「ファーブルトン」ってどんなお菓子?
「ファーブルトン」はフランス北西部のブルターニュ生まれ。ブルターニュには特産品であるバターを使った郷土菓子が数多くあり、そのひとつがファーブルトンです。
型の内側にバターをたっぷり塗って焼き上げたファーブルトンは、もっちりとした生地の食感が特徴。プルーンの酸味で素朴な味わい、ラム酒とバターの芳香が魅力です。
「ファーブルトン」の作り方
生地は混ぜるだけで、すぐ作れます。さっそく作っていきましょう。
材料(直径7cm マフィン型6個分)
・プルーン(種抜き)……12粒
☆牛乳……100cc
☆生クリーム(36%)……100cc
☆バニラビーンズ……1/2本
★薄力粉……20g
★強力粉……15g
★ブラウンシュガー……20g
★塩……ひとつまみ
・卵(М)……1個
・ラム酒……10cc
・有塩バター(型用)……適量
下準備
・型にバターを厚めに塗り、プルーンを2粒ずつ入れて使うまで冷蔵庫で冷やしておきます。
・オーブンを190度に予熱しておきます。
作り方
小鍋に☆とバニラビーンズの種を削ぎ入れ、中火にかけます。
フツフツと沸いてきたら、火を止めて人肌まで冷ましておきます。
ボウルに★を入れてホイッパーでひと混ぜします。
中央にくぼみを作り、ほぐした卵とラム酒を入れてなめらかになるまで混ぜます。
なめらかな状態に混ざりました。
人肌に冷ました1を入れて混ぜ、シノワ(※細かい目のふるい)で濾してなめらかな状態にします。
型に6等分して生地を流し入れ、190度に予熱したオーブンで40分焼きます。
きれいなきつね色に焼きあがりました!型から取り出して、ケーキクーラーにのせて冷ましましょう。
冷めると生地が少し縮みますが、失敗ではありません。もっちりとしたほかのお菓子にはない独特の食感ですよ♪
今回はマフィン型で焼きましたが、大きな型にプルーンを敷き詰めて、焼きあがってからケーキのようにカットしてもいいですね。大きく焼くと表面積が減るので、さらにもっちり感がアップします!