「下っ腹のぽっこりをどうにかしたい!」ダイエットして体重は減ったものの、お腹周りはふくよかなまま。世の女性たちにとって、ウエストラインの悩みは尽きません。そこで今回は、お腹周りにお肉がつく原因と美しいくびれを手にする方法を、痩身や美容皮膚科をはじめ様々な治療に取り組む河村優子医師に伺いました。
そもそもぽっこりお腹の原因とは?
女性の大敵とも言えるぽっこりお腹。肥満の方に限らず、痩せている方にも見られる悩ましい症状です。
この多くの女性を悩ませる嫌なぽっこりお腹は、どうしてできてしまうのでしょうか。考えられる原因としては、以下の3点が挙げられます。
まずは、日常生活ではあまり使わない上に加齢とともに衰えやすい「筋肉不足」。年齢を重ねるごとにお腹周りの筋肉が衰えて、その重さを支えきれなくなり、内臓の位置が下がって下腹が膨らんだように見えてしまうのです。
また、「骨盤の歪み」も原因の一つ。骨盤が歪んでいると筋肉が足りない場合と同様、内臓の位置が下がっていってしまう傾向に。普段から無意識のうちについやってしまう脚を組んだり、背中を丸めて座るなどの癖がある場合には要注意です。
最後に考えられる点は「冷え」。身体が冷えることで、お腹周りにもむくみや脂肪が溜まりがちに。では、これらのお悩みを解消するためにはどうしたらよいのでしょうか。
ぽっこりお腹を解消!ウエスト引き締めエクササイズとは
おうちごもりからの運動不足による下腹部のぽっこり。毎日続けられる簡単エクササイズで、そんな嫌なぽっこりお腹をすっきりさせてみませんか。
ここでは、気になる下腹部のぽっこりを解消して、美しいウエストラインを手に入れるためのトレーニングをご紹介します。特別なマシンや器具を使わずに、自宅で手軽にできるものなので今日からさっそく実践してみてくださいね。
すぐにできる!簡単トレーニング「ドローイング」2種
初心者向け。仰向けで行うドローイング
誰にでも簡単にできる手軽なお腹のトレーニング「ドローイング」からご紹介します。
このエクササイズは寝ても立っても行なうことができますが、最初は仰向けに寝て行なう方法でコツを掴むのがおすすめ。それでは、ぽっこり下腹に効果的なドローイングの正しいやり方とは?
トレーニングの手順
1. 仰向けに寝て膝を立て、何回か腹式呼吸をしてお腹を動かします。
2. ゆっくりと息を吐きながらお腹をへこませてき、その状態で10~30秒キープ。息は止めずに浅い呼吸を続けるのがポイントです。
3. 2セットを目安に行ないましょう。
どこでも簡単にできる!立って行うドローイング
続いてご紹介するのは、立って行なうドローイング。
トレーニングの手順
1. 足は肩幅くらいに開いて胸を張って背筋を伸ばし、鼻から息を吸い、お腹に空気をためます。
2. ゆっくりと口から息を吐きながら、下腹部からお腹をへこませていき、この状態で10~30秒キープ。息は止めずに浅い呼吸を続けるのがポイントです。
3. 5~10セットを目安に行ないましょう。
慣れてきたら、どんどん回数を増やしていくのもおすすめですよ。
ぽっこりお腹の原因でもある骨盤の歪みや冷えを撃退
ぽっこりお腹を改善するためには、骨盤を意識することも重要なポイントになります。骨盤を正しい位置に戻して冷えを解消することで、トレーニング効果がアップすること間違いなしですよ。そこで、骨盤のゆがみを正すための骨盤矯正ストレッチをご紹介します。
ストレッチの手順
1. まずは仰向けに寝て脱力し、右脚の膝をお腹に引き寄せてお尻や股関節が伸びているのを感じましょう。
2. そのまま右脚を左側に倒し、顔は脚を倒した方向と逆方向に。
3. 反対側も同様にストレッチし、これを交互に数回行います。
骨盤の歪み方は人それぞれ。本格的に歪みを解消するには、一度プロにみてもらうのがおすすめです。
「冷え」は万病の元とも言われます。そこで、身体の冷えを解消することも重要なポイントに。冷えを和らげるためには、体の中に取り入れる日々の食事や飲み物が鍵となってきます。そこで、普段の食事に身体を温める食材を取り入れてみましょう。
身体を温める食材として有名な生姜や、かぼちゃ、にんじん、ごぼう、れんこんのような根菜、納豆やキムチのような発酵食品もおすすめです。
また、シャワーだけだと足元が温まりにくく、なかなか足元の冷えやむくみを解消することができません。そこで、毎日の入浴をシャワーで済ませているという方は、湯船につかる習慣をつけるのも効果的。お風呂上がりにストレッチをすることで、さらなる血行促進も期待できますよ。