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[9/27〜10/3の運勢]9月5週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

玩具のチャチャチャ

今週のさそり座は、日常世界にもうひとつの別世界を対置させていくような星回り。

「巣をあるく蜂のあしおと秋の昼」(宇佐美魚目)は、巣をあるいている蜂の足音が響き渡っている、という謎かけのような一句。「あるく」と「あしあと」が響きあうことで、かなりの大音量に感じられるのですが、「蜂」も一匹ではなくかなりの数の複数なのではないでしょうか。

ただそれも、「秋の昼」まで読み下してみると、それほどに森に訪れた秋の昼の静けさが際立っているということなのかと、すこしホッとする。秋の昼の清澄なひかりと、十分に乾燥した空気とが、静寂に包まれた光景を想像してみると、なんだかそれ自体がひとつの完成された不思議世界に思えてきます。

人間のいない世界。もしくは人間の代わりに、進化した蜂が世界の主として黙々と仕事をしている世界。どうもそちらの世界の方がホッとしてしまうのは、総裁選に関する一連のニュースを見過ぎたせいなのか、長期にわたるステイホームへの反動か、そもそもの本質的な直感なのか。あなたも、多少なりと目の前の世界や現実へのコミットを解除して、世界の多様性を取り戻していきたいところです。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

ナマケモノってなんであんなにかわいいんでしょうか

今週のいて座は、したくないこと無駄なことにはとことん消極的になっていこうとするような星回り。

ナマケモノがなぜ怠け者に見えるかと言えば、まず動き自体が鈍いこと、そして木にぶら下がって一日二十時間も眠っているから。ただ、その代わりに一日にわずか10gの葉っぱを食べるだけでよく、糞尿も一週間に一回程度ですむというのだから、考えようによっては人間と比べて格段に省エネで、地球にやさしい生き物という風にも言えます。

興味深いのは、このナマケモノの近縁種に、かつてオオナマケモノという動物がいたこと。とはいえ、ナカケモノより怠けているからそう名付けられた訳ではなく、彼らは地上で活動し、食欲も旺盛、成長すれば体長6メートルにもなったと推定されているのだそう(ナマケモノの体長は約50~60cm)。

このオオナマケモノはどう考えてもナマケモノよりも積極的に生き、周辺の環境においてもより強大な存在であったように思えるのですが、しかしオオナマケモノの方は進化の中で絶滅してしまい、生き残ったのは木の上で「怠けていた」ナマケモノの方だったというのですから、なんとも興味ぶかい話です。あなたもまた、このタイミングで改めて「より強く、より多く」といった方向性の見直しをはかっていくとよいでしょう。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

みずからの空間的分散

今週のやぎ座は、意識する対象を意図的に分散させていくような星回り。

「蘭の香や異国のやうに三ヶの月」は、作者・小林一茶が還暦直前の頃に詠まれた句。蘭には春に咲くもの、夏に咲くもの、秋に咲くものとたくさんの種類がありますが、歳時記では特に秋にふさわしい品のあるものとされています。蘭の香りのなかで細い顔をあげる三日月という、きめ細やかで匂いのある情景は確かに「異国のやう」ですが、江戸時代の作者にとっての「異国」とは何だったのか。

おそらく地理的には山をいくつか隔てたくらいの距離感くらいだったのかも知れませんし、聞いたことはあれど行ったことも見たこともないオランダや、はるか海を隔てた西方浄土を想像していた可能性だってあるかも知れません。

ただここでは具体的にどうこうというより、もっと感覚的な漠たる想像が日常から漏れ出て、知らぬうちにそろそろと拡がっていくような、無責任で好き勝手な連想が大切にされていたように感じます。あなたもまた、ちょうど掲句の「蘭の香」のように自身の意識をふわりと広げていくようなつもりで過ごしてみるといいでしょう。

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