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[10/4〜10/10の運勢]10月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

星乃せいこさんによる「毎月の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

1ヶ月ごとの運勢グラフ

今週のおひつじ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

現実と神話のはざまに風は吹く

今週のおひつじ座は、感傷と予感とのあいだに、透明な風が吹き抜けていくような星回り。

「秋風や生きてあひ見る汝(なれ)と我」は、明治二十八年、作者・正岡子規が29歳の時に詠まれた、旧来の友人と久しぶりに再会した喜びの句。「生きてあひ見る」という言い方から、二人が離れ離れになっていたあいだに、それぞれに死を意識せざるを得ないような事情や状況があったのでしょう。ただし、その再会は手放しで喜べるような無邪気なものでもなかったのだと思います。それは、二人を包んでいるのが「秋風」であったということ。

辺り全体には、そこはかとない寂寥感が満ちており、やっと会えた感動のさなかにおいても、どこか複雑で屈折した作者の心境がそこに反映されているのではないでしょうか。最後の「汝(なれ)と我」という対比的な物言いも、おそらくは離れているあいだにお互いの立場や方向性が決定的に分かれてしまったことを表しています。

おそらく、二人はこれから先、以前のように再び同じ道を歩むことはないのでしょう。二人は再会を喜びながらも、どこかでそれを予感していたはず。あなたもまた、これまで曖昧にしてきた関わりにどこかで一線を引いていくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のおうし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

反語的空間としての自室

今週のおうし座は、少なさや狭さを通して、豊かさを感じ直していくような星回り。

建築家のミース・ファンデル・ローエが提唱した「less is more(少ないことこそより豊か)」という考え方は、茶道の四畳半にも通底しています。四畳半のもととなったのは、13世紀の鴨長明の『方丈記』で、これはできるだけものを持たず、ひっそりと暮らすことに美学を見いだした最初の書物でした。

ミースの考えはときに「less is bore(少ないことは退屈)」などと揶揄されもしましたが、何もない小さな空間こそ、何にも代えがたいほど豊かであるという感覚は、その前後に大きな空間や、ものがたくさんあるという経験との比較に基づく相対的な感覚なのかもしれません。

千利休は「less is more」をさらに一歩推し進め、四畳半ならぬ二畳の茶室をつくってしまいました。そこは狭いばかりでなく、真っ黒に塗りつぶされ、完全に壁に囲まれた密室であり、まさにブラックホールのような空間。これは空間に極限の狭さを与えることで、内面的には無限をつくり出す、究極の相対感覚効果と言えるでしょう。あなたも、自分なりの仕方で快適さを追求していきたいところです。

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今週のふたご座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

火中の蟋蟀のごとくあれ!

今週のふたご座は、不意に心の奥底で消えかかっていた火が、燃え上がっていくような星回り。

もう現代では見られなくなった光景ですが、「蟋蟀や火の中のもの強く反り」(宇佐美魚目)は、囲炉裏や竈(かまど)の何気ないワンシーンに目をとめて詠んだ句。火の中に投じた木の枝か板切れのなかに蟋蟀(こおろぎ)がまじっていたのでしょう。「強く反り」とあるように、熱に苦しむかのように身をよじりながら燃えてゆくような、そんな凄まじい描写からどうしても目が離せなかった。

なぜだろうか。それは目の前の光景がどこかで人間の死後の姿に重なるからであり、作者はそこで自身か身近な相手の姿を想像したのではないでしょうか。

ハッとして我に返ると、虫たちが鳴いているのが聞こえてくる。秋の夜長にはついつい物思いに耽ってしまうものですが、それは案外、忘れていた大事なことを思い出すきっかけにもなっていくはず。あなたもまた、お尻に火が付いたコオロギのように鮮烈な感情が湧き上がってくるかも知れません。

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