家族が過ごす部屋はキレイな状態がいいですよね。でも実際は家族が片付けてくれなくて、ひとりで片付けている方も多いのでは? 一人だけに負担がかかりがちな部屋の片付けは、家族の協力も必須です。今回は整理収納アドバイザー1級Samiaさんに「家族が自然と片付けをしてくれるようになる収納のコツ」を教わります。
「家族が片付けをしてくれない」と悩んでいませんか?
今回はひとりでがんばっている方のために、家族が自然に片付けをしてくれるようになる収納のコツをご紹介します。
1:すべてのモノの住所を決める
部屋の中に散らかっているモノを見渡してみると、片付ける場所が決まっていないモノが多いのでは? まずは、ひとつひとつのモノに住所を作りましょう。
ポイントは、使う場所のすぐ近くに住所を作ることです。
モノが多すぎて引き出しや箱の中がぎゅうぎゅうでは片付けのハードルが高くなるので、ある程度はモノの数を減らすことも大切です。
2:ラベルを貼ってモノの住所をわかりやすくする
ひとつひとつのモノの住所を決めたら、家族全員がわかりやすいようにラベルを貼りましょう。わたしはピータッチというラベルライターを使っていますが、手書きのラベルでも十分です。セリアのラベルシールはたくさん入って100円なのでおすすめ! セリアのマスキングテープはミシン目が入っていてカットしやすく、見た目もおしゃれなのでおすすめです。
「文房具」とざっくり書くのではなく、「ハサミ」「のり」「テープ」など、細かく書いたほうがわかりやすいです。
3:中身が透ける収納を選ぶ
白い収納ケースにモノを隠してしまうと、細かくラベルを貼ったとしても、一瞬迷う時間ができてしまいます。
見た目は生活感のないおしゃれ収納になりますが、モノを見つけにくいうえに、戻す場所もわかりにくくて、ついモノを出しっぱなしにしてしまいがち。
家族みんなで使うモノは、中身が透けるケースに入れるのがおすすめです。わたしのおすすめは、半透明のケースにラベルを貼る収納方法です。
中身をほどよく隠しつつ、なんとなく何が入っているのかわかるので、「えーっと……」と迷うことなく出し入れできます。
もし見た目重視で、白い収納ケースを使いたければ、浅いケースにして上から中身が見えるようにするといいですよ。
4:家族の身長に合わせて収納場所を決める
人が最も使いやすい高さは、目線から腰くらいまでの高さです。
この「ゴールデンゾーン」は身長によって変わるので、それを意識して収納場所を決めることが重要です。
棚や引き出しにモノを収納するとき、背の高いお父さんは一番上、小さい子どもは一番下というように、人別に収納場所を決めるのがおすすめです。
5:個人用ボックスを用意する
リビングは家族が集まる場所なので、個人のモノも集まってきます。
個人のものがリビングに散乱して困っている場合は、個人ごとの収納ボックスを用意するのもおすすめ。
例えば、帰宅後に上着やカバンを床に置きっぱなしにすることが多いなら、その場所に大きめの収納ボックスを置いておきます。
いったんボックスに入れておいて、部屋に戻るときに持って行ってもらいましょう。
わたしは、娘の勉強道具がダイニングテーブルの上に散乱しているのが悩みでした。
ですのでリビングに勉強道具の一時置き場を用意しました。食事のときはすべてそのケースに入れておいて、部屋に行くときに持って行ってもらっています。
6:一緒に片付ける時間を作る
毎日決まったタイミングで、出しっぱなしのモノをもとの場所に戻す「リセットタイム」を設けると、片付けが習慣化して、部屋は散らかりにくくなります。
モノを使うたびに「戻して!」と声かけをするのは自分も家族もつらくなってしまいますが、「リセットタイムにまとめて戻せばいいや」と思っていればイライラしなくて済みます。
リセットは家族みんなで一緒にするのがおすすめです。
わが家ではベッドに行く前の3分間をリセットタイムにして、娘と一緒にリビングのテーブルや床に散らかったモノを片付けます。
「出したら戻す」を意識するようになるので、おすすめですよ。
もうひとりでがんばらない!
家族が片付けをしてくれないのは、収納の方法が複雑すぎるせいかもしれません。できるだけシンプルでわかりやすい、ラクな収納方法に変えて、片付けに家族を巻き込んでいきましょう!
教えてくれたのは……Samiaさん
整理収納アドバイザー1級。家事をラクにするための収納アイデアを発信。
YouTubeチャンネル名:Samia片付け収納チャンネル
Instagramアカウント名:samia.housework