栄養素別1日あたりの摂取量の目安
たんぱく質:脂質:炭水化物=2:2:6としたときの摂取目安を計算します。
(1)たんぱく質
2,093kcal×20%=419kcal
1g当り4kcalですので、1日のたんぱく質の摂取目安量は105gです。
1日3食として、1食あたり35gとなります。
(2)脂質
2,093kcal×20%=419kcal
1g当り9kcalですので、1日の脂質の摂取目安量は47gです。
1日3食として、1食あたり約16gとなります。
(3)炭水化物
2,093kcal×60%=1,256kcal
1g当り4kcalですので、1日の炭水化物の摂取目安量は314gです。
1日3食として、1食あたり約105gとなります。
PFCバランスをダイエットに活用するには
もし現在よりも体重を落としたいなら、この比率をキープしながら摂取エネルギーを減らすことがおすすめ!
リバウンドしにくい減量ペース
急激な減量はからだの負担になりますので、現在の体重の5%程度を1か月1~2kgのペースで落としていきましょう。
脂肪1kg減量のための消費カロリー量
脂肪1kgを減らそうとすると、7,200kcalほどの消費エネルギーが必要です。つまり、1か月で1kg落としたいなら、摂取エネルギーを1日当り240kcal減らす、というのが目安となります。
あくまでも計算上のことなので絶対に痩せられるというわけではありませんが、参考にしてみてください。
PFCバランスダイエットの成功ポイントは?
PFCバランスダイエットを行ううえで、意識したいポイントがあります。
たんぱく質多め、脂質少なめのバランス
たんぱく質は筋肉の材料となるため、基礎代謝を維持して脂肪が燃焼しやすいからだを作るために重要な栄養素です。意識しないと不足しやすいため、毎食適量を摂るようにしましょう。
脂質は摂りすぎると生活習慣病の要因となりますが、細胞膜やホルモンの材料となる栄養素なので、制限しすぎるとからだの不調を招くことがあります。脂の多い肉やバターなどは食べる機会を減らし、良質の脂肪酸が含まれる魚を増やすのがおすすめです。
忙しい方はコンビニを活用するのもひとつの手!
食品裏の栄養成分表示を見れば、PFCバランスの計算もラクラクです。たとえばおにぎりだけではなく、副菜に野菜やゆで卵をつけるとバランスよい食事に。意外と見落としがちなのが脂質です。サンドイッチやパンは脂質が多いことがあるので意識しましょう。
運動も重要
食事を整えることに加え、日常生活のなかでできるだけからだを動かし、消費エネルギーを増やすことも大切です。運動する時間がとれない場合は、階段を使う、通勤中に一駅歩くなど工夫してみましょう。積極的に家事を行うことも有効です。
さらに筋トレを組み合わせれば、基礎代謝アップが期待できますよ。
ダイエットをサポートする漢方薬も活用
食事や運動を意識するだけでは効果が出にくいという場合は、根本的に体質改善するために漢方薬を活用するのもひとつの方法です。
漢方薬はストレスによる食べすぎ、脂肪太り、水太りといった症状に対する治療薬として使われています。自然由来の医薬品として、脂肪代謝や血流・むくみの改善などに効果が認められています。
漢方薬のちからで、体内バランスを整え「よい体質」を取り戻すことは、太りにくいからだ作りのためにとても効果的です。自然由来、自然の生薬からできていて一般的に副作用が少ないとされていますので、安心してお試しいただけます。
ダイエットをしたい方におすすめの漢方薬2種
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
からだの余分な熱を取り除き、血流や水分代謝を促す働きがあります。便や汗などで不要物を体外へ排出し、からだを軽くします。また、脂質代謝を促すので、ため込んでいる脂肪を減らすのに役立ちます。
・大柴胡湯(だいさいことう)
気のめぐりをよくし、食欲や気持ちを整えてくれるので、イライラすることによる過食や脇腹が張る便秘の解消をしたりするのに役立ちます。
漢方薬を使うときは、自分の状態や体質にうまく合った生薬を選んでいるかどうか、という点が重要です。合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですが、最近ではAI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。AIを活用し、漢方のプロが自分に適した漢方を見極めてで自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能です。是非活用してみてください。