何か食べたい、と小腹がすいたときにお菓子をつまむ方も多いと思います。でも体の健康を考えるならヨーグルトがいいかもしれません。今は健康を考えた機能性ヨーグルトがスーパーやコンビニで手軽に手に入るとのこと。今回は週に3キロものヨーグルトを食べるというヨーグルト研究家に、オススメのヨーグルトを伺いました。
教えてくれたのは……ヨーグルト研究家 花映(はなえ)さん
中学生のころ塾通いなどで夜遅くなったときに、夜食として体に良いもの、できるだけ太りにくいものを食べようとヨーグルトを選んでからヨーグルトの虜に。食べ比べをしていくうちに、菌によって味や特徴に違いがあることに気づいて、どんどんヨーグルトの魅力にハマり、今では週に3キロのヨーグルトを食べる。
小腹がすいたらヨーグルトを
便秘改善にも効果のあると聞くヨーグルト。花映さんいわく、ヨーグルトにはほかにもこんな効果が期待できるそうです。
整腸効果
「ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌には整腸作用があり、腸内環境を良くします。
ビフィズス菌入りのヨーグルトはビフィズス菌も合わせて発酵しているため、乳酸菌だけで作ったヨーグルトに比べて、整腸作用が高いことがわかっています。」
ダイエット効果
「ビフィズス菌をはじめとする善玉菌がつくる短鎖脂肪酸には、脂肪細胞に働きかけて脂肪の蓄積を防ぎ代謝を上げて、痩せやすい体質へ導く働きも担っているそうです。」
免疫力アップ・アレルギー抑制効果
「全身の免疫細胞の約7割は腸に集中していると言われています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌によって腸内環境が整うと、免疫力アップにも効果があるということが分かってきているそうです。
腸内環境が整っていると小腸と大腸の免疫機能がバランスよく働いて、花粉などアレルギー反応の抑制効果も期待できるようです。」
肌ケア効果
「腸内環境が乱れて善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、ニキビ、乾燥、くすみや肌のシワ・ハリ、つやなどに影響すると言われています。肌にとっても善玉菌優位の腸内環境が重要です。」
ヨーグルトに含まれる乳酸菌とビフィズス菌は別のもの
ヨーグルトに含まれる菌としてよく聞くのが乳酸菌とビフィズス菌。どちらも腸内環境を整えるので同じものと考えがちですが、実は細菌の種類が異なり、腸内での働き方も違うそう。
「ビフィズス菌は主に大腸にいます。乳酸菌は両方にいますが、主に小腸に棲んでいます。
ビフィズス菌は乳酸だけでなく酢酸をつくります。乳酸にも殺菌効果がありますが、酢酸の方がより強い殺菌効果があるので、そこで悪玉菌を抑制してくれる効果がのぞめます。
ビフィズス菌はすべてのヨーグルトに含まれているわけではありません。大腸の健康をより考えたい場合には、ビフィズス菌の入っているヨーグルトを選ぶと良いかもしれません。」
コンビニやスーパーで見かけたら買いたいヨーグルト
今はさまざまなヨーグルトをスーパーやコンビニでも見かけますね。どれがオススメなのか、ヨーグルト専門家の花映さんに教えていただきました。
ビヒダスヨーグルト 便通改善
「牛乳の中の乳糖から作られる”ラクチュロース”を含んだヨーグルト。ラクチュロースはオリゴ糖の一種で、腸内のビフィズス菌のエサになったり、便に水分を与えたりすることで、便を出やすくしてくれます。酸味が少なく、甘さも控えめ。飽きのこないまろやかな味わいが特徴です。」
乳酸菌ヘルベヨーグルト
「乳酸菌ヘルベが免疫バランスを整え、アレルギー反応につながる成分が過剰に作られるのを抑制してくれるため、ハウスダストやダニによる目や鼻の不快感が緩和されます。さわやかな酸味で気分もシャキッとします。」
ビヒダスヨーグルト KF
「ビフィズス菌BB536が免疫バランスを整え、アレルギー反応につながる成分が過剰に作られるのを抑制してくれるため、花粉や、ホコリ、ハウスダストによる鼻の不快感が緩和されます。
程よい甘さとミルキーな味わいで、デザートとしてもオススメ。」