ダイエット中でも、甘いものへの欲求が抑えられない!そんな時には、せめて「白砂糖」を辞めて身体にいい代替品を利用してみましょう。その意識だけでも身体は変わっていきます。今回は、インナービューティープランナーの片山真美さんが白砂糖に変わるおすすめの甘味料をご紹介します。
白砂糖はダイエットの敵!
現代は、コンビニやファストフードなど、簡単に安く手にはいる食品に溢れています。お手軽で便利だからこそ、その食品には、保存性を高くする添加物や人工甘味料がふんだんに使われています。
そして、ダイエットの大敵である「白砂糖」も、そのうちの1つ。
白砂糖=太る、というイメージはきっと皆さんもお持ちですよね。でも、なぜ、白砂糖を摂取すると太るのでしょうか?
甘いものをやめられない理由の1つとして、甘いものが体にもたらす影響を知らない、ということもあると思います。今回は、白砂糖がダイエットの妨げの原因になる理由について、お話ししたいと思います。
白砂糖は、なぜダイエットの妨げになる?
・代謝に必要な微量栄養素がない
私たちの体に必要な栄養素のうち主となるものは、糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素と言われています。この3つは体の土台となるもので、エネルギー源にもなるため“三大栄養素”と呼ばれています。これらに「ビタミン」「ミネラル」を加えると、五大栄養素に、さらに「食物繊維」が加わると六大栄養素になります。
そのうち、ダイエットを成功させる上でとても重要な栄養素が「微量栄養素」。微量栄養素は、三大栄養素をはじめ、体内のあらゆる栄養素の代謝を円滑に進行させる、生命維持に不可欠な栄養素です。
つまり、微量栄養素がないと、エネルギー源の三大栄養素の代謝が進まず、体に余ってしまい、結果太りやすい体質になります。白砂糖は、完全に人工的に精製されているため、微量栄養素が含まれていない単なる「糖分」なので太ってしまうのです。
・血糖値が急激に上がり脂肪が蓄えられる
ダイエットにおいて、「血糖値」の上がり方は、意識して気をつけていきたいものです。
食事をして食べ物が体に吸収されると、血糖値が上がります。すると、上がった血糖値を下げるために、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンが分泌されると、血糖値を下げる過程で血中の糖分を脂肪に変えて体に貯め込むように働きます。
血糖値の上昇が緩やかであれば、インスリンは過剰に分泌されることはありませんが、空腹状態からいきなりお菓子やご飯、パンなど糖質が多く含まれる食べ物をたくさん食べてしまうと、血糖値は一気に上昇し、インスリンが必要以上に分泌されてしまいます。これにより、糖分を脂肪として蓄積することに拍車をかけてしまうのです。
白砂糖は、口に入るとすぐさま甘みを感じ、吸収されるようになっています。そのため、血糖値が一気に上がり、脂肪として蓄積されやすくなるのです。
・お腹が空きやすくなる
急上昇した血糖値は、今度は急降下してしまいます。すると、お腹が空き、食欲が増長することに。血糖値を上げる高GI値の食べ物は、たくさん食べても、すぐにお腹が空いてしまうのです。
痩せたいなら、白砂糖以外をチョイスしよう!
白砂糖はダイエットに妨げになることは分かりましたが、それでも甘いものが食べたいときってありますよね。ダイエット中だからといって、ストレスになるような我慢は禁物。なんでも、我慢して「食べない」を選択すると、後々欲求が溜まって爆発し、リバウンドの原因になってしまいます。
そんな時は「少しでも体に良いものにシフトする」ことをオススメします。白砂糖以外にも、甘さを感じられるものがあるんです。ここからは、白砂糖の代わりに使いたい甘味料をご紹介していきます。
腸美人が選ぶ、白砂糖の代替品3選
それぞれ白砂糖とは何が違うのか、なぜ太りにくくなるのをチェックしてみてください。
1、甜菜糖(てんさいとう)
北海道を中心に栽培されている「甜菜(てんさい)」という植物からとれる糖です。根から取れるため、根菜類に分類され、“体を冷やさない”と言われています。上白糖のGI値が109なのに対し、甜菜糖のGI値は65です。白砂糖よりも、血糖値の急上昇を抑えることができます。
また、精製された上白糖やグラニュー糖にはほとんど含まれていない、オリゴ糖やミネラルが含まれています。まろやかな甘さが特徴です。お菓子作りには、溶けやすい粉末状がオススメ。
2、甘酒
甘酒には、甘さがありますが、人工的な砂糖は使われていません。また、ビタミンB群や必須アミノ酸を豊富に含み、疲労回復に効果的。「飲む点滴」と言われている甘酒には、ダイエットをサポートするミネラル類もたっぷりと含まれていて、美容にもとても良い飲み物です。甘酒としてストレートに飲むだけでなく、豆乳で割ったり、料理にコクを出すために使うのもオススメです。
ただし中には、砂糖が含まれている甘酒もあります。市販のものを買うときは、パッケージの裏を見て、余計な人工甘味料が含まれていない「本物の甘酒」を購入するよう気をつけてくださいね。