昭和41年(1966)創業の「喫茶 翡翠」。昭和の趣をそのまま残したレトロな店内は、どこか懐かしく、ふるさとに帰ってきたかのようなほっこり感に包まれます。訪れる人の年代は幅広く、大学生のひとり客からご高齢の常連さんまでさまざま! 多くの人を虜にする喫茶 翡翠の魅力に迫ります。
喫茶店好きを虜にする場所
「喫茶 翡翠」がオープンしたのは今から50年以上前の昭和時代。京都都市部の閑静な住宅街・北大路にて、“純喫茶”として地元の人を中心に長らく愛されてきました。
コンクリート造りのどっしりとした佇まい、3本線がデザインされたレトロ感、“TEA ROOM”の軽やかな響きなど、喫茶店好きにはたまらない雰囲気。入る前からワクワク感が高まります。
居心地抜群!レトロな店内でくつろごう
店内は昭和レトロそのもの! ふかふかのソファや重厚な置物、壁や天井の渋い色合い、きらびやかな照明など、一つ一つ見ているだけで楽しいです。
純喫茶といえば小ぢんまりとした店内をイメージすることが多いですが、喫茶 翡翠は大箱。100席ほど席数があり、心地よいざわめきの中で落ち着いた時間を過ごすことができます。
ひとりで本を読んでいる常連さんやスマホで撮影を楽しむ女性グループ、休憩中のサラリーマン、大学生と思われる男性2人組。本当にさまざまな人が思い思いの時間を過ごす様子は、なんだかとっても不思議です。
現在4代目のオーナーを務めるのは岡田さん。ガスの検針員として働いていた頃に同店の検針を担当しており、3代目のオーナーとも少なからず交流があった縁でオーナーを引き受けることになったそうです。
果物たっぷりがうれしい「フルーツパフェ」
岡田さんがオーナーになってから、2022年で丸4年。店内のインテリアや、パスタ、トーストなどの軽食メニューはそのままにしつつ、スイーツメニューには少しだけ手を加えました。
中でもこだわったのが「フルーツパフェ」820円です。コーンフレークを詰め込んだ“いわゆる喫茶店のパフェ”から、フレーク類を一切加えない、フルーツとアイスと生クリームだけで仕立てるぜいたくな仕様へとリニューアル。
グラスの中身は、カットしたオレンジ、リンゴ、キウイ、バナナとオレンジソース。その上に生クリームを盛り、バニラアイスを2玉とフルーツをかわいらしくトッピング。パフェ全体に甘酸っぱいオレンジソースが絡まり、最後まで飽きずにおいしく食べられると評判です。
フローズンストロベリーを使用した「いちごミルク」
同じく、岡田さんが考案した「いちごミルク」600円も人気。いちごとミルク、シロップをミキサーで撹拌し、ホイップを添えて提供されます。
まろやかな甘味がたまりません!
フローズンストロベリーを使用しているので、提供したてはシェイクのようなシャリシャリ感も。時間が経つとミルクのまろやかさが際立ち、ホイップと混ぜればさらにクリーミーなおいしさへと変化します。
人気のお店なので常に多くの人で賑わっていますが、利用時間の制限などは特になく、「本を読みながら、半日ぐらいおられるお客さんもいるんですよ」と岡田さん。とってもゆるい雰囲気です。
地元・京都の人はもちろん、遠方からも多くの人が訪れる「喫茶 翡翠」。京都観光のついでに、昔懐かしい純喫茶でゆったり時間を過ごしてはいかがですか?
■喫茶 翡翠(きっさ ひすい)
住所:京都府京都市北区紫野西御所田町41-2
営業時間:9~21時 ※土・日曜は~20時
電話番号:075-491-1021
定休日:無休