御朱印やお守り...神社にまつわるギモン!
ここ数年、空前の御朱印ブームになっているけど、御朱印が何なのか実はよくわからない...。また、神社に行くとおみくじやお守りが欲しくなるけど、毎回いただいてもいいものなの?
そんな、神社にまつわるギモンを解消!小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ、東京都台東区下谷2丁目13-14)の権禰宜・小野亮貴さんに話をお聞きしました。
知っておきたい!大ブームの「御朱印」
そもそも御朱印とは?
可愛い御朱印帳や個性豊かな御朱印が数多く登場し、一大ブームとなっている御朱印。そもそも御朱印は、「神社仏閣へ参拝した記録」のことです。持参した御朱印帳に神社の号や名前、参拝日などを書いてもらい、押印をいただくのが一般的。
参拝のおしるしなので、御朱印をいただくのは“参拝をした後”というのがマナーです。参拝後に授与所もしくは社務所へ行って、御朱印をいただいてくださいね。
「御朱印をいただいたら、ご自宅でゆっくりとご覧になってください。それぞれのお社で結ばれた神様とのご縁によって、手を合わせた時のような清い気持ちに立ち返ることができるはず。御朱印を集めることが楽しくて、それを目的に神社に来ていただいてもよろしいかと思います。大切なのは、定期的に清浄な神社へ訪れて、神様の前でありのままの自分でいられる時間をお持ちになられること。神様のお守りお導きをいただかれ、神社が素直でしなやかな自身へと立ち返る心の拠り所となれば幸いです。」
個性あふれる御朱印も魅力的!
御朱印は、それぞれの神社で書き方やデザインが異なるところも魅力の一つ。神社や寺院ゆかりのモチーフや可愛らしいデザインが描かれている御朱印もあります。
小野照崎神社では、季節に合わせて特別なあしらいの御朱印をいただくことができます。
「当社の御朱印は、季節の行事や移ろう自然に合わせた特別なあしらいのものを毎月複数ご用意しています。ご参拝を通じて五感で季節を感じていただいて、心豊かに日々をお過ごしいただければ幸いです。」
ついつい引きたくなる「おみくじ」
おみくじは参拝のたびに引いていいの?
運試し感覚で楽しめるおみくじは、神社を訪れるたびに引きたくなるかもしれません。おみくじを引く頻度やタイミングに決まりはなく、参拝のたびに引いてもOK。
一方で、おみくじを引いて大吉や吉といった吉凶だけにとらわれるのではなく、おみくじは「神様からのお言葉」ということを忘れないで。書いてあることをしっかり読んで、きちんと受け止めましょう。
「おみくじは神様からのお言葉になります。節目やご縁を感じた時など、「お言葉をいただきたい」と心が動いた時にお受けいただくとよろしいかと存じます。吉凶に囚われすぎず、神様からのお導きのお言葉といただいた内容を受け止め、咀嚼してより良い明日へ活かしていただければ幸いです。」
引いたおみくじの内容が良くなかったら?
引いたおみくじがあまり良い内容ではなかった時でも、それを「神様のお言葉」と受け止めることが大切です。例えば、大吉でも文面を読むと「油断禁物」のような厳しい内容の時もあれば、末吉でも「○○すればよし」と温かいメッセージがあることも。吉凶だけで一喜一憂しないようにしましょう。
「おみくじはどんな内容でもその時のご自身への神様からのメッセージです。引いた後は、神社の結び処に結んでいただいても良いですが、身近なところにお持ちいただいて節目節目に読み返していただくのがよろしいかと思います。」
厄除け・福を招く縁起物「お守り」
お守りには期限がある?
お守りとは、厄除けや福を招くための縁起物で、神様の御霊や御力が遷されたものです。「年のもの」という考え方があるため、基本的には1年ごとに新しくするのが良いとされてます。
物理的な汚れも「穢れ(けがれ)」に通じ、経年の汚れによってもその力が弱まるため、常に清潔・清浄を心がけ、感謝の心をもって扱うことが大切です。
「お守りが十分なご利益が得られるのは基本的に1年間ですが、思い入れが深いものや旅行した際にお受けになられたお守りは、そのままお持ちいただいてもよろしいかと思います。もしお返しになるときは、そのお守りをお受けになった神社の「古札納所」という、古札やお守りを納める場所へ持って行ってお納めください。遠方で行けない場合は、お守りを通して感謝の心をお伝えいただき、お近くの神社へお納めください。」