毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか? 「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず! “お金初心者”3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「みんなが知りたいお金のこと」です。
みんなが知りたいお金のこと
貯蓄未知子(ちょちく・みちこ/34歳・会社員) 年収は手取りで約450万円。都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。
地道奈子(じみち・なこ/28歳・派遣社員) 年収は手取りで約350万円。既婚、子なしのDINKS。独身時代からの貯金は約200万円。つみたてNISAは2年前にスタート。
散財好美(さんざい・よしみ/31歳・フリーランス) 年収は手取りで約300万円。推し活とちょこちょこ散財する癖が抜けず、気づくと残高減。貯金はこの3年で約150万円。
今さら聞けない、お金にまつわるキーワード。
散財好美:お金の勉強を始めよう! と、意気込んではみたものの、何から手をつけていいものやら…。
貯蓄未知子:まずは何が知りたい?
地道奈子:会社の後輩がやたら「ポイ活、お得な上に楽しいですよ」って言うんですけど、ポイ活って何を指すのか、イマイチよくわからなくて。クレジットカードでマイルを貯めるのと何が違うのかな?
好美:私はフリーランスで収入が不安定なぶん、将来を見据えた投資に興味があるな。でもかといって、毎日数字と睨めっこ、みたいなことはしたくないから、面倒くさがり屋でもできる投資ってないのかな、と。お金を銀行に預けっぱなしなのが一番ダメって聞くし。
未知子:私はそもそも、その銀行について知りたい! 銀行というのは、ネット銀行のことね。何がメガバンクと違うのか、基本的なことから知りたいわ。同じように保険についても見直して、よりベターなものがあるなら乗り換えてもいいと思ってる。
好美:それを最近、“換え活”って言うらしいよ。
未知子:まさに、興味があるのはそれ! 節約にもつながりそう。
暮らしの中で実践している私たちのささやかな節約。
未知子:ねぇねぇ、ふたりは貯金って、いくらある?
好美:正直なところ、20代は貯金する余裕がまったくなくて、始めたのは30歳になる少し前から。ようやく150万円に届いたくらい。
奈子:私は独身時代から、少額だけどコツコツ貯めてて。といっても派遣だからボーナスはないし、200万円台くらいですけど…。
未知子:ふたりとも偉い…。節約はどう? 何かしている?
奈子:買い物は、必ず冷蔵庫の中身をチェックしてから行くことで、ロスを省くとか。あとは、必要なとき以外はコンビニは使わないようにしてるかな。
好美:私は推し活の予算を決めているくらい。今年は特に周年で、グッズや出演雑誌を全部買ってたら、カツカツになっちゃって…。月に使っていいお金の上限を慌てて決めたよ。
未知子:なるほどね~。私、お金にも節約にも無関心すぎな気がしてきたわ(汗)。
好美:こうやって、それぞれが知りたいことだけでもたくさんあるね~。一気に詰め込むとパンクするから、まずは生活に密着する部分から勉強していこうか。
奈子:そのためには、まず1か月の収支を把握する必要がありそう。どこにどんな生活費がかかっているのか、わからないと話にならないもの。私は一応、主婦でもあるからざっくりはわかるかも。ふたりはどう?
好美:あ…やばい(苦笑)。
未知子:同じく…。では、1か月の収支を把握した上で、次回はお金のプロ、ファイナンシャルプランナーに相談してみよう!
続・20~30代女性400人に大調査! お金の対策、何から始める?
Q. 節約のために何かしていますか?
している…59.5%
アンケートに回答してくれた20~30代の女性400人の平均年収は「100万円以上、500万円未満」が59%。その中でも、ボリュームゾーンは約300万円前後。「節約しないと、生活が厳しい」というのが現実のよう。かといって、大きく切り詰めるのではなく、できることからコツコツと、という人が多かった。
Q. 具体的にはどんなことをしていますか?
ほかにも「節電、節水」「1か月の娯楽費を決めておく」「ネットショッピングを控える」「一回の買い物で作り置き」といった回答が目立った。日々の生活の中で、コツコツと取り組めることから始めている様子。